■ナビゲーターインタビュー 林達雄さん |
地球大学における水先案内人のことを「ナビゲータ」といいます。ここでは、HIV/AIDS問題について、ゼミや船内講座でたくさんお話ししてくださり、また今後の示唆もいただいたおふたりに、地大生から改めてインタビューをしてみました。 |
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モンバサから乗船され、ケープタウンまでの8日間、多くの講座を開いてくださった林達雄さん。ケープタウンでのエクスポージャープログラムでは共にHIV関連施設へと訪れました。
ゼミや普段の中でさまざまなコメントを頂き、地大生にとっても得るものは大きかったと思います。そんな林さんに改めてインタビューをしてみました。
Q:林さんが、HIV/AIDS問題に対して取り組んでおられる内容は面白いですね?
A:日本は、HIVに対する感心が低いと思いますね。また世界的にも、HIVについての知識が徹底されているとは思いません。
僕はアフリカのHIV感染者とネットワークを組み、アフリカの状況をインターネット、雑誌、メディアなどを通して日本に伝えております。そういった活動により、多くの日本人に理解してもらい、日本や世界を変えていき、HIV/AIDS問題の解決をはかりたいと思っています。日本がどれくらいHIV/AIDS知識を学びとれるかが、重要だと思います。
Q:船内では、地大生にどう考えて、どう行動してもらいたいですか?
A:全ての現実――それは拒絶・差別が存在するということを含めて、全てをまずは受け入れてほしいということですね。"HIV感染"は他人の問題ではなく、自分自身のテーマなのだということをどう受け入れ、どう行動できるのかを自分らで見出し、それをバネに活動が出来るようにしてほしいです。つまり、「私の行動が世界を変える」ということ、皆さんでも変えることが出来るということです。
Q:今回も、たくさんのレクチャーを行ってくださいましたね?
A:感染者について、予防と対策、それから治療薬の特許問題ですね。世界や日本の政治がどういうものなのか、誰に対して「やさしい」のかを、HIVという問題を通して理解してもらえたらありがたいと思います。
先進国の中でも、日本はHIV感染者は増加しています。今までHIV感染者に対して偏見を持った人が多く、また、国内でも情報が公表されていなかったために増加しているのだと思うのです。今後、世界との情報交換が出来るっよう、市民社会研究所のような場所をつくりたいとも思っています。
それと、今回は何よりも、アスンタさんと、彼女の息子一緒に乗船できてよかったですよ。
(佐藤舞)
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