第43回ピースボート地球一周クルーズ寄港地インフォメーション
イスタンブール
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国名
トルコ共和国 (Republic of Turkey)

ことば
トルコ語
・解説
image 紀元前からトロイなどの都市文化が栄え、現在の首都イスタンブールはローマ帝国、オスマン・トルコの首都としても繁栄した。しかし、17世紀からはオスマン・トルコはその勢力を弱め、さらに第一次世界大戦で敗戦国となって戦勝国の分割支配を受けた。これに抗戦してトルコ共和国の独立を導いた指導者ケマル・パシャは、いまもトルコの英雄的存在である。
 1999年に2回にわたって大地震が発生、多大な被害を出したことは記憶に新しい。また、隣国ギリシャとは古くからの「犬猿の中」として知られるが、このときはギリシャからの支援も行われ、「震災がふたつの国を近づけた」として話題になった。全体的に非常に対日感情がよいことでも知られるが、そのそもそもの理由が「日露戦争でロシアを破ったから」だといわれるのは、ちょっと複雑なところ…。

イスタンブール先遣報告
 ヨーロッパとアジア、東西の文化の交差点――そうよばれるイスタンブール。モスクやバザールが並ぶ街は、いわゆる「異国情緒」たっぷり。けれど、日本から遠い場所にもかかわらず「なんとなく親近感を感じる」という意見が多いのは、ホスピタリティあふれる「ひと」がとっても魅力的だからかも。そんなトルコが見せるさまざまな顔を、先遣スタッフ・藤巻みちるが一足先にご紹介します。

[寄港地担当者より]
 よく「アジアとヨーロッパの中間地点」と言われるトルコですが、実際に訪れてみると、むしろそこには、ほかに似たもののない「トルコ」としか言いようのない雰囲気があります。EU加盟が話題になっている今でも、アジアとかヨーロッパとかいう言葉では括れない独自の文化がそこには根付いているんだと思います。
 日韓共催W杯で3位の成績を収めたサッカーの世界でも、UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)入りは長く認められず、加盟が実現したのは1962年のこと。以来、うまくヨーロッパのスタイルを取り入れながらも、独自の「トルコスタイル」を築いていったことが、今回の好成績につながったのかもしれません。
 あと、忘れたくないのはもちろん食べ物。特にケバブのサンドイッチは絶品で、どこで食べてもハズレなし!ぜひどうぞ。
(山本隆)

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