第43回ピースボート地球一周クルーズ寄港地インフォメーション
カルタヘナ
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国名
コロンビア共和国 (Republic of Colombia)

ことば
スペイン語
・解説
image 16世紀からスペインによる支配を受け、19世紀に「グランコロンビア共和国」として独立。ベネズエラ、エクアドル、パナマがそこから分離独立して現在のコロンビアの枠組みができあがった。
 独立直後から内紛が絶えず、二大政党が権力を争って激しく衝突。近年は、政府軍と反政府ゲリラ組織、さらに麻薬組織や民間の極右軍事組織などが対立し合い、内戦が複雑・長期化している。政府とゲリラ組織との和平交渉も遅々として進まず、2002年の大統領選挙では対ゲリラ強攻策を唱える候補が当選した。
 カルタヘナは、16世紀に築かれた石造りの町並みが今も残る「世界遺産の町」で、作家ガルシア・マルケスが「世界でいちばん美しい町」と称えたとも。スペイン植民地時代には、アフリカからやってくる奴隷船が錨を降ろした港町で、現在もコロンビアの中では黒人人口が多い。

カルタヘナ先遣報告
 スペイン統治時代、エメラルドと金が豊富に採れるということから中米の最重要港となったカルタヘナ。そこはまた、アフリカ大陸から連れてこられた奴隷たちの到着地でもありました。世界遺産に登録されるほどの美しい街並みと豊かな自然。そして、重い歴史を背負いながらもとびきり陽気に生きる人たち。「この国はとっても複雑。でもその複雑さを知れば知るほど、きっと大好きになる」――先遣スタッフ、グティエレス一郎が見たカルタヘナをご紹介。

[寄港地担当者より]
 コロンビアは「熱い」国。かのノーベル文学賞受賞作家ガルシア・マルケスが世界でいちばん美しい街と称えたカルタヘナ旧市街。カリブの風に乗ってどこからともなく流れてくるラテンミュージックに耳を傾け、色とりどりの街並みを歩けば、異国の情緒にめちゃめちゃ酔いしれることができるでしょう。
 一方、交流プログラムでは、国内紛争と麻薬問題、政治システムによって貧富の差がはっきりと分かれる中、厳しい生活を虐げられている黒人コミュニティの村にも訪れます。彼らの苦しい生活、それに対して実施しているプログラム、何よりも情熱的な人たち…。あなたの五感を存分に使って、暑く暑く熱いコロンビアをまるごと体験してください。
(森本 良太)

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