第41回ピースボート地球一周クルーズ寄港地インフォメーション
スワード

国名
アメリカ合衆国 

ことば
英語。先住民族の人々は独自の言語をもつ。
・解説
 18世紀、ロシアの探検家ベーリングが、白人として初めてこの地に到達。ラッコやオットセイなどの毛皮を狙ったロシア人たちによる侵略が進み、ネイティブの人々による抗議蜂起も、ロシア政府によって武力鎮圧された。
 しかし1859年、クリミア戦争の失敗による財政難から、ロシアは米国にアラスカを720万ドルで売却。その30年後に大規模な金山が発見され、アラスカの地はゴールド・ラッシュに沸いた。さらに1968年には油田、天然ガス田が発見され、巨大なパイプラインも建設されている。
  一方、ネイティブの人々の土地を奪い、自然を破壊する無秩序な開発に警鐘を鳴らす人も多く、20世紀後半には「アラスカ先住民族保護法」などの法律が制定された。1989年には、スウォードからも近いプリンスウィリアム湾でオイル・タンカーが座礁、石油流出事故が起こっている。
 1959年から米国の49番目の州。

キーナイ・フィヨルド遊覧クルーズ
 アラスカといえば氷河である。スワードから遊覧船に乗ってキーナイ・フィヨルドをクルーズすること6時間。氷河だけでなく哺乳類や鳥もたっぷり観察できた大満足のツアーだった。

「リアルアラスカ」1日体験
 41回クルーズ最後の寄港地、スワード。対面式の小さなバスで市内観光した後は、キーナイ・フィヨルド国立公園の中にあるイグジット氷河。ハイキングコースを歩いていくと、氷が水になって陸地に流れ込む風景が見られる。
 昼食後は「犬ぞり体験」ならぬ「犬車体験」。季節的に雪がないが、犬たちは大人を乗せた車を引くトレーニングをおこなっている。いっしょうけんめい車を引いていくアラスカンハスキーたち。森の中を駆け抜ける様子は、まさに「リアル・アラスカ」体験だ。
(新倉明)

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