▼キーナイ・フィヨルド遊覧クルーズ▼
 アラスカといえば氷河である。スワードから遊覧船に乗ってキーナイ・フィヨルドをクルーズすること6時間。氷河だけでなく哺乳類や鳥もたっぷり観察できた大満足のツアーだった。
 2千年以上かけてつくりあげられたというホールゲイト氷河、アリアリック氷河を観覧。船が近づいても逃げることなくゴマフアザラシが悠然と氷塊の上に群がっていた。
 氷河にゴロゴロと雷のような音が響きわたる。大小合わせて10数回崩れ落ちる様子に、みんなちょっと緊張気味。音を聞いてからは時既に遅く、その瞬間を撮影するのはなかなか難しいようだ。
 氷塊が崩れ落ちる瞬間をカメラに収めようと息をこらして待ちかまえる人、まだまだと待つ人、あきらめた人などさまざまだ。
 シャチ、イルカの群れ、岩の上のトド、氷塊にアザラシ、ぽっかり浮いているラッコなどの哺乳類、高木から睥睨するハクトウワシ、水面に群がるカモメ、ウミウなどの鳥類をたっぷり観察できた。
 ウミウが3羽、船と並んで懸命に飛びわれわれを歓待してくれた。ありがとう!
 なんとイルカが6〜7頭、船と伴走(?)。船長から「拍手と歓声を喜びますよ」と聞き、みな大声援をあげる。イルカはますます勢いづき船の下を何度もくぐりぬけ右舷、左舷の見物客に大サービス。
 大自然のイルカショーを心ゆくまで堪能すること10数分、声をからし興奮の連続だった。
(横江淳)
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