第40回ピースボート地球一周クルーズレポート
2月26日 タヒチの一人立ち/ガブリエル・テティアラヒ(ヒティ・タウ代表)
 仏領ポリネシア・タヒチの先住民族、マオヒの自立をめざすNGO「ヒティ・タウ」。代表のガブリエル・テティアラヒ、愛称ガビさんによる第1回の講座は、ヒティ・タウの活動やタヒチについて紹介して頂きました。フランスによる核実験が何回も行なわれたタヒチ。核実験は 人権侵害だと訴えるガビさんが、熱く語ってくださいました。
 「ヒティ・タウは、未来の世代のため、マオヒの経済基盤と文化を取り戻し、習慣、土地を守っていくために活動しています。
  フランスは、何度もタヒチで核実験をおこなってきました。もちろん、核実験が環境にも人体にも悪影響だとわかっていても、金銭的な支援と引き替えとなっているため、反対を表明するのは難しいことなのです。植民地下に住むタヒチアンには、決定権がないのです。それはまちがいなく、人権侵害です。
  いま、NGOがやるべきことは、政治的に人々を自由にすることです。そのために日本の人々にもできることがあ ります。それは広島・長崎に原爆が落とされたこと、その被害を、子供たちにもっと伝えていくことです。」
(小林祥子)
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