第37回地球一周クルーズレポート/9週目(6/27〜7/3)
 6月28日、オリビア号は北アイルランドのベルファストに入港。「ピースボール」のメンバーを中心とする参加者40名が、バリナファイという地区でのサッカー交流に参加した。
  この地区を拠点に活動している「バリナファイFC」は、対立が伝えられるカトリック系住民とプロテスタント系住民がともに所属することで知られるアマチュアサッカーチーム。今回は、このチームと30分ハーフの試合を行った。
  結果は1対3で、惜しくも(?)ピースボートチームの負け。試合後はバーベキューをしたり、またサッカーボールを蹴ってみたり、思い思いに交流を楽しんだ。
 地球大学UNIT2「北アイルランド紛争〜和解への道〜」はこれまでユン・ヘヨンさん、クレム・マッカートニーさんの講座や、北アイルランド映画、幾度かのセッション、グループワークを通して学んできた。今回のベルファストでは、ついに自分の目で現地の様子を見る時。政治レベルの見学として議会を訪問し、民間ではコミュニティーセンターの訪問とホームステイをした。
  「ベルファストの町の様子や人々から直接学ぶ貴重な機会でした。」「1人でホームステイをして緊張したけど、自分のつたない英語が通じたことに感動!」「民間レベルでの今だ残る対立の現状が見えた。統合学校の増設などで、今まで以上に和解への方向に進んでくれれば…。」と参加者は様々な感想を語ってくれた。
 大きい揺れや凍えるような寒さにも負けず、デッキで店開きする洋上屋台「波へい」は夜の8時から夜中の2時まで営業中。
 毎日のように顔を出す「常連さん」も増加しているとか。クルーズも半分を過ぎ、疲れがたまってきている頃。そこで、本日のおすすめは『波へい風スタミナ丼』。
 船上で迎える誕生日。オリビア号では、夕食の最後にその日の誕生日の人を、同じレストランで食事をしている人みんなで祝うのが恒例となっている。
  照明が落とされ、ケーキが運ばれ、ウクライナ人クルーによる「ハッピーバースデー」の歌。そしてケーキのローソクを消した後は、みんなで拍手喝采。
  「こんな大勢の人に祝ってもらったのは生まれて初めてです。洋上で迎えたこの誕生日は一生の思い出です。」と、本日7月2日、25歳になった戸塚健さん。
 7月3日、オリビア号はポルトガルのポンタデルガーダ港に入港。この入港を記念して、現地の港湾局から「港の壁に絵を描いてくれ」との要請が。
 そこで、チームスペースのリーダー、もっちゃんを中心にチームが組まれ、オリビア号の絵とホームページアドレス、今日の日付をペンキで描いた。最後にみんなで手形を押してできあがり。「会心の出来だ!!」ともっちゃん。
--タイムテーブル--
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--海と空--
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