第37回地球一周クルーズレポート/10週目(7/4〜7/10)
 ヨーロッパ圏を過ぎ、再び南へ向かい始めたオリビア号の船上はふたたび夏の陽気に近づいてきた。デッキのプールも賑わいを見せ、この日も大勢の人が大西洋の海水プールを楽しんでいた。
  もちろん、海を眺めたり、音楽を聴いたり、手紙を書いたり、心地よい外の空気を感じながら、思い思いの時間を過ごす人たちの姿も。
 ミュージックサロンで行われた、水先案内人のサルサダンサー、ドミンゴさんによる企画「DDD」。
 「DDD」とは"Domingo Dance Dynamics"の頭文字を取ったもので、アフロ・クーバ音楽にエアロビクスを合わせた、ドミンゴさんオリジナルのダンス。キューバでもサルサ講師をつとめているというドミンゴさんの指導にあわせ、まるまる1時間踊り続け、みんなすっかり汗だくに。
 翌日に運動会を控え、練習に熱が入る各チーム。今回のチーム分けは、出身(もしくは縁のある)地方別。 この日の午後は、デッキに「九州・関西」チームの赤組が集まり、「赤組最終リハーサル」が行われていた。応援合戦のチアリーダーと演舞の、本番さながらの通し稽古。大西洋の暑い日差しに、皆体中に汗がにじんでいた。
 そしていよいよ迎えた、最大のイベント「七夕大運動会」。快晴の空の下、デッキは猛 暑に覆われた。
  開会式の後、4つのチームに分かれて、二人三脚、借り物競争、玉入れ、綱引き、騎馬戦など、老若男女入り乱れての真剣勝負が繰り広げられた。
  応援合戦も短期間の練習にもかかわらず、どのチームもまとまりを見せ、審査員は「決められない…」と困り顔。接戦の末、優勝は赤組。賞品として、船内バーの1時間フリードリンク権が贈られた。
 昼下がり、スポーツデッキでサッカーのゴールを修理している人たち。その「ボロボロ」ぶりに、「自分たちが使うものだから、自分たちで直したい」と自ら修理を買って出たのだとか。
  鮮やかな青のペンキを塗り直し、びりびりに破れたネットを張り直す。「何だか、ずっと仕事をしない生活だったから、気分転換になった」。言い出しっぺの正人くんは楽しそうに話してくれた。
--タイムテーブル--
7月4日7月5日7月6日7月7日7月8日7月9日7月10日
--海と空--
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