国名
 エクアドル共和国 Republic of Ecuador

ことば
 スペイン語
・歴史
 14世紀からインカ帝国の領土の一部として栄えるが、16世紀、インカ帝国の終焉とともにスペイン植民地となる。1819年にコロンビア、ベネズエラとともに、シモン・ボリーバルが指揮する「グラン・コロンビア共和国」の一員として独立。30年にそこからも独立し、「エクアドル共和国」となった。
 独立後も政情は不安定で、1970年代には軍事政権も経験した。近年は深刻な経済危機に陥っており、2000年1月、政府は自国通貨スクレの廃止と米ドルの使用を宣言。これに反対する先住民族グループなどによるクーデターも起きた。

港町グアヤキルめぐり
グアヤス川沿いに発展してきた港町グアヤキルで訪れたのは、ステンドグラスの美しい カテドラルや、ガラパゴス諸島と同種の木や花が生息し「リトルガラパゴス」との異名を とるボリーバル公園。
グアヤス川沿いの遊歩道、マレコン通りには、コンサート会場、博 物館、庭園があったりと市民の憩いの場となっていました。いっぽう印象的だったのは、 あちこちで観光客の警備にあたる警官たちの姿。これもまた、この街を象徴する光景だっ たようです。

赤道直下の都市「キト」へ
「エクアドル」とは「赤道」という意味ですが、かつてインカ帝国の栄えた首都キトは、まさに赤道直下。
標高2800メートルのために薄い空気でちょっと頭をふらつかせながら、世界遺産にも登録された旧市街をめぐり、赤道記念館も訪れました。果たしてそこに赤い道はあるのか?その答えは…

サンタイ島「開発」をめぐって
エクアドル最大の港町グアヤキルから船で約10分の距離にありながら、豊かな自然をそのままに残しているサンタイ島。グアヤス川に浮かぶこの島には、6種(そのうち5種は固有種)のマングローブが自生し、115種の鳥が生息するという。
このコースではサンタイ島を訪れ、その自然を目の当たりにしながら、島近辺の環境保護と、人々の生活の支援活動に取り組んでいる「沿岸環境会議」の方々のお話を伺った。

スラムに暮らす人たちと交流
買売春、児童虐待などの問題が多発、治安も非常に悪くなっているというグアヤキルのスラム街。
このコースでは、そんなスラムの状況を改善しようと若者達が中心となって結成したNGO団体「若者の権利を守る会」を訪問。
壁画制作やサッカーなどを通して交流を深めながら、「犯罪の陰には、教育が充分に行き渡っていない現実がある」と、職業訓練を中心に若者たちへの教育を進める彼らの活動について話を聞きました。

泥温泉でエステ気分
1984年に発見された100%天然ミネラルのサン・ビセンテ泥温泉へ。
グアヤキル市内からバスに揺られること2時間、たどりついたそこは、冷たい泥がふつふつと湧き出る、一見、田んぼを思わせる泥沼。ちょっと尻込みしながらも、エクアドルの思い出にと勇気を振り絞っていざチャレンジ。
高品質?の泥を顔に身体に擦り込んで、心ゆくまで泥パック&マッサージを満喫しました。
(尾崎)

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