過去にはモアイを運ぶために木が切り出され、そして近年では外部から持ち込まれた動植物によって、荒れ果ててしまったイースター島の大地。かつて緑に覆われていたそこには今、ほとんど木も生えていない。このコースでは、ラパヌイ(イースター島)国立公園を管理するCONAF(チリ国立森林公社)が行っている、ふたたびこの地に緑を取り戻すための活動を見学した。
石で円を描くように築いた囲い「マナバル」は、風と強い日差しを防ぎ、やせてしまった土地でも植物が育つための工夫。一度はこの地で絶滅した「トロミロの木」も先の方法を用いての再生植樹が実行されたという。
その中には以前、ピースボートが訪問した際に植樹したものもあって、生育は順調の様子。最後にイースター原産『マルタルの木』を植樹し、この地の「緑に覆われた」未来図を願った。
(椿本)
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