8月27日
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南北コリアクルーズ出港!!
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8月27日13時、神戸港より第34回ピースボート「南北コリアクルーズ」が出港しました。
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アジアの中の日本〜靖国参拝と教科書問題〜
/高橋哲哉(東京大学助教授)、荒井信一(東京女子大学名誉教授)
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1983年にピースボートが発足したきっかけとなり、今回のクルーズのテーマのひとつともなっている教科書問題。これから、日本と東アジアのよりよい関係をつくっていくためには何をすればいいのか。水先案内人の高橋哲哉さんと荒井信一さんに、その入門講座を開いていただいた。
高橋哲哉:
「日本は、加害という『負の記憶』を何らかの形で乗り越えていかなければいけないと思います。具体的には、被害者の訴えを受け入れ、非を認めて責任を果たす。そうすることによって初めて和解が生まれるんです。日本でも、そういう波が一時期、広がりました。しかし当時の日本の首相たちは和解のチャンスをみすみす逃し、アジアの人々の間に『過去を克服できない日本』というイメージを定着させてしまいました。そこに出てきたのが、『新しい歴史教科書をつくる会』など、『自由主義史観』の団体です」
荒井信一:
「この『新しい歴史教科書』には、日本の優越性を誇大に語り、韓国や朝鮮への差別的な意識がはっきりと見られます。この教科書で歴史を学んだ若者たちが将来アジアへ出ていったときに、どうなってしまうんだろうと心配になります。そもそも日本と朝鮮半島のつながりは、かなり古くからあるんですよ。 例えば、埼玉県の飯能市の『飯能』は朝鮮語の『ハンナラ』が語源と言われてるし、韓国・朝鮮料理に欠かせない唐辛子も、朝鮮半島独特の香辛料と思われているかもしれませんが、もともとは日本から伝わったものでした。いろいろなものが日本と朝鮮半島との深いつながりを示唆しているにも関わらず、むりやり国境を引いて、それぞれの国史を作ろうというのはいかがなものかと思います」
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