6月27日
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東西エルサレムを行く
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イスラム教・ユダヤ教・キリスト教の三大宗教の聖地エルサレム。城壁に囲まれたこの美しい街では、激しい民族紛争が今も続いている。このコースでは、東エルサレム(パレスチナ人社会)と西エルサレム(ユダヤ人社会)をともに訪問し、そこに暮らす人々と交流した。
東エルサレムにある、シェファアト難民キャンプを訪問。ここに暮らすのは、中東戦争の頃に自分達の土地を追われ、難民となったパレスチナ人たち。たくさんの子どもが生まれ、人口が増えた今でも敷地は拡大されないため、建物は上に伸びていき、子供たちには遊び場となる公園もない。国連難民救済機関の援助によって最低限の生活は確保されているが、自分たちがかつて暮らしていた土地に戻れるという保証はどこにもない。
写真はキャンプ内の路地。訪問した女性センターでは、女性たちが我々を歌と踊りで歓迎してくれた。限られた生活の中でも希望を捨てずに前向きに生きるひたむきさが伝わってきた。
西エルサレムの新市街にあるベニューダ通り。ここで、イスラエルのNGO「ピース・ナウ」のメンバーと交流した。彼らはイスラエル社会で、パレスチナ人との共存を訴える活動を続けている。今回、水先案内人としても乗船するメンバーのひとり、ディディ・レメズさんは、「お互いが違う考え方を持っていることを受け入れた上で妥協点を見出し、過去にばかり捕らわれずに、将来に焦点をあてて話し合うことが大切だと思います」と語った。
(小原恵梨子)
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