6月23日  ▼インティファーダはこうして始まった/山田しらべ(NGO活動家)
エリトリアから乗船された水先案内人、山田しらべさんの初講座。パレスチナの子どもたちの人権を守るために活動するNGOに勤務し、1年の4分の1以上を現地で過ごすというしらべさん。一昨年から再び激化した「インティファーダ(パレスチナ人によるイスラエルへの抵抗運動)」がなぜ始まったのかについて、そしてパレスチナの現状についてお話しいただいた。
まず、ヨルダン川西岸に位置するパレスチナ人自治区などを撮影したスライドの上映。イスラエルのシャロン首相は、この地域へのイスラエル人入植を奨励してきた。入植のときには、パレスチナ人の家を壊してそこに新しくイスラエル人の家を建てるということも行われているという。「それによって破壊された家は、三千戸にも及びます。さらに最近、インティファーダが激化してからは、道路が封鎖され、パレスチナ人の経済活動も困難になっています。」
後半は、同じく水先案内人の高橋和夫さんと、ピースボートスタッフの吉岡達也が登場、対談形式で講座を進めた。高橋さんは「私の発言に対して、『あなたはパレスチナ寄りではないか』と言われることがあります。しかし、今のメディアはイスラエル寄り過ぎるんです。『パレスチナ寄り』と言われるくらいでまともだと思っています。このような状況のうしろには、大国アメリカが、イスラエルの後押しをしているという現実もあるんです」と発言。吉岡が「パレスチナ・イスラエルの問題は、国際社会というものが、いかに理不尽なことをしているかということを、私たちに問いかけているのではないでしょうか」と締めくくった。
(岡田悠)
生徒会長集まれ
「学校をより良くしようと生徒会長を頑張っていた人を集めて、この船をより良くしていこうと思って」この企画を開催した磯部弥一良さん。しかし、集合場所のキジーラウンジに集まったのは弥一良さんを含む二人だけ…。それでも、ギャラリーを交え、どのように選挙をして勝ち抜いたのか、どんな学校だったのかなどを話した。最後に、人の為になる企画をしていこうと誓い合い、握手して記念撮影。
(鈴木亜紀子)
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