7月1日  ▼クロアチアへの招待/千田善(ジャーナリスト)
エマ・ヴィンター(ピースボート国際奨学生)
翌日のクロアチア寄港にあたって、日本ではサッカーぐらいしか知られていないクロアチアがどんな国なのか、その魅力に迫る講座が開かれた。話をしてくれたのは、クロアチア人国際奨学生のエマ・ヴィンターさんと、旧ユーゴ問題に詳しいジャーナリスト、千田善さん。日常の文化から紛争の話まで、幅広く「クロアチア」を語ってもらった。
エマ:「クロアチアという国は、大きく三つの地域に分けることができます。内陸にあるスラボニア地域と、首都ザグレブがある中央部は、ハンガリー、オーストリア、ボスニア、トルコの影響を強く受けています。いっぽう海岸部の地域は、イタリアの影響を強く受けているのです。例えば料理をみてみると、スラボニア地域と中央部は肉やポテトが中心でスパイシーなものが多い。これに対して、海岸部ではオリーブオイルやハーブを使い、魚介類が豊富です。このほかの文化にも、地域ごとに特色があります。」
続いて上映されたスライドには、お城や旧市街、湖のある国立公園、地中海に浮かぶ島々、丘の上にあるイストリアの街など、美しい景色が映し出された。しかしこの美しい国は、旧ユーゴ紛争という辛い過去を同時に抱えている。
千田:「紛争全体を考えてみると、クロアチアは必ずしも『被害者』というわけではありません。しかし、激戦地となった町ブコバルや世界遺産であるドブロブニクの破壊に関しては、旧ユーゴ連邦側が100%悪いと言えます。どんな戦争においても、一般市民の命を奪ったり、世界遺産を破壊したりすることは許されません。クロアチアでは、紛争の歴史も頭のどこかに留めながら、観光などを楽しんでほしいと思います。」
(森由香)
カナダ ディ
7月1日は、「カナダ・デイ」といわれる、カナダの自治記念日(建国記念日)。それを記念して、カナダ出身の英語教師、ロビン・ビティーさんが中心となりクイズ大会が行われた。カナダの音楽・発明・地理・言語・人々・文化について、4択で出題。超ローカルな問題に悩む参加者。「正解!」の声に、カナダの国旗を振りながら大喜び、なんて姿も…。優勝者にはオリビア特製のケーキがプレゼントされた。
(中島美知)
−船内タイムテーブル−
7月1日
−おまけ−
今日の海と空(7/1)
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