8月14日「あほっ子クラブ 戦争責任編」
/伊地知亮(ピースボートスタッフ)
「戦争責任って、何?」――ピースボートスタッフ伊地知亮が、「敗戦国」の意味や、その国際社会における位置づけ、そして日本に問われている戦争責任について、分かりやすく説明してくれた。
「戦争に負けた国は軍事裁判で裁かれ、戦勝国との条約締結によって初めて国の存続を認めてもらうことが出来ます。そして被害国への補償や、占領地のあけわたしなどによって、戦争責任に対する謝罪を表します。もちろん、被害国の国民感情への配慮も必要で、歴史教育や政治、モラルのあり方も問われます。
さて、日本も現在にいたるまで、戦争責任を追及されてきています。一つは『従軍慰安婦』の問題。近年になって政府はようやくその事実を認めましたが、国として一度も謝罪や賠償をしたことがありません。
その他にも、話題になった教科書の問題や、小泉首相の靖国神社参拝問題などがあります。今日来てくれた人に言いたいのは、戦争責任についての自分の考えを持ってほしい、ということ。極端なことをいえば、『日本を守るため辛い思いをして戦地で死んで行った日本兵を誇りに思う』と、軍服を着て軍歌を歌って靖国神社を参拝する人もいます。また、『たとえ戦争という状況であったにしろ、殺人を犯した人は全員罪がある』と主張する人もいます。けれど、今の日本にいちばん欠けているのは、戦争責任についての考えを持っている人が少ないということなんです。自分の意見を持った上で行動する事が求められています。ぜひこの事を考えて、明日の終戦記念日を迎えて下さい。」
(森由香)
ミイラを食べよう
「ミイラをかたどった飴をみんなで食べよう」という、ちょっとフシギな企画。
ちょうど昼食の時間だからなのか、企画名のせいなのか、参加者はわずか4人。企画者の前誉記さんによると、「メキシコでグアファナドという町に行ったんです。昔鉱山の町だったところなんですが、土壌の成分の特性で、亡く なった人を普通に土葬してもミイラになってしまうという不思議な土地なんだそうで、その『ミイラ』を観光の目玉にしてるんですね。で、思わずミイラの飴を買ってきてしまったんで、みんなで食べてみようと思って」。ちなみに気になるお味のほうは、「どっかで食べたことのある味」「沖縄の黒糖に似ている」だそう。
(岡田悠)
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