3月16日  ▼洋上大運動会
洋上での「大運動会」は、揺れをともなうこともあって、慣れ親しんだモノとはだいぶ勝手が違う。今回は、出身地別に分けられた4チームによる対抗戦で、優勝賞品は「1時間フリーで飲み放題」の豪華バージョン。午前と午後の部に分かれて熱戦が繰り広げられた。
この日に向けての準備期間、およそ5日。その短い時間にも関わらず、各チームが趣向を凝らして作った横断幕、チームカラーのはちまきやTシャツを身につけて集まった人の姿は、否応なしに気分を盛り上げてくれる。競技の結果、そして得点の様子が伝えられるたびどよめく各チーム。微妙なジャッジには、司会者に詰め寄るなんて場面も。水着姿の選手宣誓に始まった運動会、見事に優勝したのは「青組」。
この日の夜のデッキには、各チームともに遅くまで「お疲れさま会」が賑やかに開かれ、体は疲労困憊、けれども誰もが充実した時間を過ごした「運動会」となったようです。
おにぎり隊
運動会と聞いて連想するのは? もちろん『おにぎり』ですよね(えっ、ちがいます?)。そんなわけで、本日のデッキランチで振る舞われる『おにぎり700個』を作るために参加者有志30人が集ってきた。同時刻に始まった運動会の本番をよそに、キッチンで奮闘する麗しい姿をのぞいてきました。
割烹着を着用して気合い十分といった姿も見えるなか、大量としか言いようのない炊きたてご飯が現れた。その迫力たるや。「主婦歴数十年」という方をもってしても、その頭を抱えさせたのが「700分の1として計算する、おにぎり一個の米の分量」。ここで見事な解決策を提案してくれたのが、本船総料理長の市村シェフ。プレートに盛られたご飯を碁盤の目上に仕切って、「この枠のなかで○個にぎってください」とのこと。ハンバーグ作りも同じ要領で作られるという「秘策」を伝授してもらって作業開始。20代から60代と幅広い年齢、そして家事のベテランから初心者まで入り交じった顔ぶれによる『おにぎり』は大きさも、形も多種多様。『味』に変わりはないと知りつつも、ついつい口出ししたくなるのが人の性(さが)。「もう少し小さく!」、「海苔はこう付けるの!」の声が飛び交い、運動会にも負けない熱気がそこに。あれよあれよと目標700個をクリアして、「一個つまみた〜い」という誘惑にうち勝ったみなさんは、運動会の会場へと向かったのでした。
運動会優勝チーム祝勝会〜船長のおごりでただ酒を飲もう〜
「青軍、優勝おめでとう!カンパーイ!!」の歓喜の声が響く。こんがり日に焼け、満面の笑みを浮かべる様々な年代のメンバーが、グラスを鳴らして今日の健闘をたたえ合った。運動会の優勝チームに贈られたのは、『フリーで1時間のみ放題』のご褒美。優勝チームは、船内のバー「ナイトクラブ」を借り切って、「これでもか」という勢いで、ビールやニコラシカ(ウォッカ)を次々と胃袋に流し込んだ。
どこにそんなパワーを隠していたの?と聞きたくなるほど、皆さん、疲れも見せずに大はしゃぎ。「結果的に優勝できたことは嬉しかったけど、なにより、みんなで練習や準備を進めている時の充実感が忘れられない。青軍の皆さん、そして他のチームの皆さんにもアリガトウと言いたい。おかげで、楽しい運動会になりました。」クルーズも半ばになっての思いもしない新しい出会い、そして心地よい疲れを残してくれた、皆さん大満足の一日となったようですね。
(石橋)
▼船内タイムテーブル▼
3月16日
▼おまけ▼
今日の海と空(3/16)
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