問題解決ワークショップ3/ジョアンナ・トーマス(紛争解決トレーナー)
ジョアンナさんによる「問題解決ワークショップ」の第3回目。「受け止める・価値・反映」のトレーニング。※ホームページ読者のみなさんもこのエクササイズにトライしてみてください。皆さんはこのお話をどう思いますか?
まず誰とも話さず、1人で次の話を2分間かけて読む。そしてグループで話し合い、5人の登場人物を好ましい行動を取った順に並べる。
『ワニが住む川の物語』
むかしむかしある所に、花子という女の子がいました。彼女は、太郎という男の子に恋をしていました。彼らは、川を隔てて住んでいて、その川には人食いワニがいました。花子と太郎は、一緒に暮らすために川を渡りたいと思っていましたが、川に架かっていた橋は激流で壊されてしまいました。そこで花子は、船頭さんのシゲルに対岸へ渡してくれるように頼みました。シゲルは、「俺と寝たら対岸に船を出してやる。」と言いました。花子は「嫌だ。」と言いました。彼女は、友達のヒロに相談しました。ところがヒロは、関わりたくないと相談に乗ってくれませんでした。花子はシゲルの要求を受け入れるしかありません。シゲルは約束を守り、花子を太郎の住む向こう岸に連れていってくれました。太郎のもとに着いた花子は、ここに来るまでの出来事を話しました。それを聞いた太郎は怒って、花子を追い出しました。花子は傷付き拒絶されたと感じました。そして、トシヤに彼女は悲しい話を伝えました。花子に同情したトシヤは、太郎を見つけぶん殴りました。花子はこれを見て、自業自得だと喜びました。

このユニークなエクササイズの様子をながめながらジョアンナさんは言う。「正確な答えなんてありません。そして、みんなで意見を合わせるのはたいへんなことです。私たちは異なる価値観を持っており、それが自分の行動や決断を左右していくのですから。殺人などの極端な例は判断しやすいのですが、白とも黒とも付かないグレーの部分は難しいと感じたはずです。しかし、自分の価値観を確立しなくてはいけません。けれど、その価値観と行動が矛盾してしまう時、他人の目にはあなたの行動の部分しか映りません。このギャップを埋めるのを皆さんの宿題にしたいと思います。」
(真家)
紛争解決ワークショップ1
紛争解決ワークショップ2
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