問題解決ワークショップ/ジョアンナ・トーマス(紛争解決トレーナー)
椅子に腰掛けて講義を聴くのではなく、ジョアンナ・トーマスさんと一緒に「非暴力トレーニング」のワークショップを実践してみようという、3日間にわたっての講座が開かれた。この「非暴力トレーニング」の目的は、1:問題解決に対する理解を深める。2:問題に対処する方法を学ぶ。3:自意識を高める(自分自身を知る)の3つ。具体的には1日目が『人の話を聞く』、2日目が『選択肢を知る・協力する』、そして3日目が『受け止める・価値・反映』をテーマにして学んでいった。
名札を作って、みんなの顔が見えるようにと輪になって座る。そして、問題解決のためには、つねに相手のことを知る努力が重要ということで、お隣同士がペアを組み、ちょっと変わった「他己」紹介から。「芯のしっかりした人です」、「魅力的な女性です」と相方から見た目のイメージで語られる。その紹介次第で、自分のイメージが作られてしまう。これには、相手にちゃんと自分を紹介してもらうには、お互いの信頼関係がいかに重要かを知る意味がある。
「問題解決のためには、相手の立場に立って考えることが最も重要です。ところが、私たちは人の話をしっかり聞くことが出来ません。自分のことで頭がいっぱいの時、私たちは他人の話を聞いているフリをするのが上手です。もし、問題を抱えている友達から相談を受けた時、まず自分の考えは横に置いて、最後まで話を聞く。そして、表情や動作も観察し、言葉の裏にあるお腹にため込んでいる本当の欲求や意志を読みとる努力をする事が必要です。問題解決のまさに第一歩なのですから」
紛争解決ワークショップ2
紛争解決ワークショップ3
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