4月27日  ▼スバ騒乱期/ジョシュア・ナモーゼ(フィジーNGO活動家)
先住フィジアンと、かつてイギリス植民地時代に労働者として移住してきたインド人が、それぞれ人口の半分を占めるフィジー。昨年5月には、先住フィジアンの一部によるクーデターが発生、今回ピースボートが寄港した首都スバは、インド系の商店が襲われるなどの騒乱状態に陥りました。今回の講座では、フィジーのNGOで活動するジョシュアさんに、クーデターが起きた背景や、それが残した影響、また、これからのフィジーについてお話ししていただきました。
「1999年、フィジーでは過去に類をみない大小さまざまな政党による連立内閣が成立します。それと同時に、インド系として初めて、チョードリー氏が首相に就任しました。これに不満を抱いたのが、一部の先住フィジアンでした。政治的にも大きな力を持っていた彼らでしたが、インド人が首相を務めたためにその力を落とすこととなります。
またチョードリー首相が、これまで禁じられてきたインド人の土地購入を認めたり、土地借用期間を延ばせるようにしたりといった政策を打ち出すのではないか?と不安を覚える人々もいたのです。さらに、連立内閣だったためにそれぞれの政党が自党の利益を求め、そのため内閣の結束が弱かったこともクーデターの原因の1つとなりました。
そして2000年5月19日、チョードリー首相の政策に反対する人々によりクーデターが勃発します。民衆による商店の襲撃、強盗といった行為による被害は50000〜60000フィジードルといわれています。クーデターにより、それまでのフィジーの「平和な南の島」といったイメージが崩れ、収入源であった観光業は大きな痛手を負いました。また、それまで貿易をおこなっていたオーストラリア、ニュージーランドからは経済制裁をうけ、海外投資家も投資を足踏みするなど、甚大な影響が後に残りました。
みなさんがご覧になった、現在の「平穏なフィジー」に戻ってゆく過程では、決して国際社会の介入ではく、様々なNGO、人権団体による努力が最も大きな力となったと私は確信しています。私たちの将来は必ずしも平坦なものではありませんが、多くの人々と協力し合って明るい未来を作ってゆきたいと考えています。」
琉球舞踊を踊ろう
『お花見祭り』で披露したのがきっかけとなり、たくさんの人から「踊りたい!教えて欲しい!!」の声があがったのが始まるきっかけだったというこの企画。「先生」となって琉球舞踊を教えるのは、照屋貴子さん・砂川真佐枝さん・金城光子さん。3人とも沖縄出身だけれど、特に踊りを習っているわけではないという。
「『かぎやで風』は沖縄では結婚式などのお祝いの席で必ず踊る踊りです。まあ習慣みたいなものですから、沖縄ではほとんどの女性が踊れるんですよ」。テンポのゆっくりとした曲に合わせて踊る姿は優雅で妖艶、かつさりげない仕草がとても美しい。見ているととても簡単そうなのに、実際は体のバランスを保つため、腹筋と太ももが筋肉痛になる程キツイのだとか。残すところわずかとなった船内生活、果たしてどれだけ素敵に踊れるようになるでしょうか?
(真家)
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