4月9日  ▼ゴミは流れてどこどこいくの?/環境チーム
船内で利用されている「使い捨て紙コップ」の使用量を減らすべく、『エコカップ運動』などを行う環境チームが、「ゴミ」を視点にしたワークショップを開催。メンバーがモンバサで出会ったスカベンジャー(ゴミを拾って暮らす人たち)の暮らしを報告したり、ゴミを出す側の私たちが船内のゴミ問題を考えるきっかけにもなる企画となった。
船内で発生するゴミについて、その処理にかかわる「人」たち(船長・海・ピースボート・寄港地の処理業者)の立場に立って考えてみるという設定でのグループディスカッション。最後にクルーズディレクターの木瀬が、これからのゴミ問題の課題を語った。
「船内のゴミは、海上でのゴミ処理に関する国際条約『MARPOL 73/78 協定5』の定めに従って処理されています。まず残飯はどこでもOK。ガラスなど沈むゴミは陸地から12海里離れればOK。そして25海里以上なら浮かぶゴミでもOKなんです。結局なにを捨ててもいいと国際的に認められているんです。もともと『核廃棄物を捨てるのはやめましょう』という意味で作られたこんな法律だけに従っていたら、海は汚れる一方です。これを変えていく力を私たちが持たなければならないんです。
1番の問題は、ペットボトルと塩化ビニル。捨てずに持ち帰ればいいのか。ところが、日本のリサイクル業者にも当たりましたが、『足りています』という回答でした。ペットボトルは、作ること自体が有害なのです。
結局ゴミは、行き場がないのです。私たちが今のような生活を営んでいる限り、処理のしようないゴミが出続けます。そのゴミは、埋めようが流そうが、どこにも行かず地球のどこかにあるのです。そいういう意味では、もっと根本的な課題にも一緒にあたっていきませんか。『ピースボートスタイル』ともいえるような船上の環境基準を創るなどのプロジェクトを始めようという有志を強く募りたいです」
ロシアン生バンド 演歌ナイト
船内ではすっかりお馴染みのウクライナバンド「ステップ・バイ・ステップ」による生演奏とともに催されたフォーマルパーティー、その名も”演歌ナイト”。要するに、生演奏をバックにした『演歌のど自慢大会』。
この日のために覚えたという「昴」や「天城越え」、ちょっとアップテンポなロシア調の「孫」など30曲に乗せ、会場に集まった皆さんはご自慢ののどを披露。フロアには、程よくアレンジされた演歌に乗せてサルサやダンスを踊る姿も。そして、締めを飾ったのはやはり(?)「あの鐘を鳴らすのはあなた」。歌って、踊ってみなさん思い思いに楽しい夜を過ごされたようです。
(石橋)
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4月9日
▼おまけ▼
今日の海と空(4/9)
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