4月8日
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朗誦塾“前座修行”/宝井琴嶺(講談師)
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深く講談の世界を理解するとはいかないまでも、その独特の節回しと共に、張り扇を「パパン! パン!!」と鳴らしてみたい、そんな期待を抱いて講談師・宝井琴嶺さんに弟子入りしたのは20名の参加者たち。修行はまず、活舌を良くするための早口言葉から。 「天正一二年霜月の二十三日、小牧長久手の戦いの後…パン!パパン!!」と張り扇の調子も良く、独特の節を付けながら朗誦をすると、気分はすっかり一人前の講談師。日本にいても、その伝統文化に触れる機会は少なくなってきた昨今。近くて遠い日本の文化に触れて日本を再発見した人も多いのではないでしょうか。
(石橋)
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1日水案・インディオSATO〜体験・内戦下のボランティア
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様々な経験を持つ乗船者に登場してもらい、自らの体験を話してもらうという企画の第3回目。今回の「水案」は、『インディオSATO』こと通訳コーディネーターの佐藤太。36年間にわたって内戦が続いた中米グアテマラで、内戦終結2年前の94年から1年間、ボランティアとして活動したという。
「私の所属していた『ピース・ブリケード・インターナショナル(PBI)』は、ガンジーの思想を受け継ぐNGOとして、『非暴力』、『非介入』、『中立』という理念を掲げ、人権弾圧を防ぐための活動を行っています。先住民族の人権が弾圧されるグアテマラで、デモや集会などで政府や軍の介入がないかを監視したり、『秘密墓地』と呼ばれる大量虐殺が行われた現場で遺骨を回収したり、メキシコへ亡命していた帰還民の暮らす新たな村の開発などを行ってきました。
そうした活動を経て、私の中でどういった変化があったのか?『ナゼ自分はこんな活動をしているのか』を深く考えるようになりました。自分の傷を隠すため、忘れるために、または自分の存在意義を見いだすためにこういう活動をしていたのではないか?そう思うようになったんですね。ですから、『平和』とか『非暴力』と人のことに口出しする前に、『自分について考えることが大事なんだ』と考え、まずは忙しいNGOに携わる日々から距離を置くようになりました。じゃあ、なぜ現在ピースボートにかかわっているのか…やっぱり、『間違ってる』んでしょうね(笑)」
▼船内タイムテーブル▼
4月8日
▼おまけ▼
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今日の海と空
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