12月11日マニラ&メキシコシティのストリートチルドレン〜子供の幸せとは〜
/工藤律子(ジャーナリスト)
フィリピンとメキシコ。両国は、かつてスペインの植民地であり、その後直接的・間接的にアメリカ合衆国の支配・影響を強く受けてきたという共通の歴史背景を持つ国である。この二つの国のストリートチルドレンの話を通じて、「子どもの幸せ」とは何か、ジャーナリストの工藤律子さんが語った。
「ストリートチルドレンは現在世界に3000万人以上いるといわれています。その背景には、歪んだ個人主義・消費主義の蔓延があります。そして、地域や家庭の絆の崩壊と不平等感が生まれ、さらに教育や権利の欠如も加わり、児童虐待を増加させています。その結果、子どもたちは家庭内での心的・身的・性的暴力から逃げ出す為に路上暮らしをはじめます。
例えばメキシコシティでは、路上で暮らす子どもたちのほぼ100%がシンナーなどのドラッグを使用しており、最近では幼いシングルマザーやHIV感染者も増加しているのが実状です。今後彼らの救済のために、NGOや政府の努力が大いに必要とされます。その際大切なことは、子どもは無条件に愛されてこそ自己肯定感を持つことができ、人を愛し愛される術を知るということです。そのために、心の拠り所となる場所、つまりあたたかい人間関係の存在する社会を築くことが基本です。」
田中優に聞く環境問題解決策/田中優(フォーラム2000)
田中優さんの最後の講座。参加者からの質問に、「環境問題のスペシャリスト」である優さんが、ひとつひとつ答えていく。

「社会の問題を解決するためには、市民の働きかけにより構造を変えていく必要があります。私だけが話しているだけでは十分ではないので、より多くの人たちが伝える側に回ってほしいのです。」
▼船内ニュース▼
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ペペ丸かじり〜救世主の町から来た男〜
どうしてまだダムをつくるの?
▼船内タイムテーブル▼
12月11日
▼おまけ▼
今日の海と空(12/11)
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■12月11日のお誕生日
★谷前和子さん(?歳)
「30年働いてきた自分へのプレゼント」と思ってこの船旅に参加。お気に入りの寄港地はラスパルマス。「たっぷりの自然と文化遺産、トレッキングで転んだことまで思い出です。」3人のお子さんに「いつも助けてくれてありがとう。おかげで仕事をきっちり終えることができました。」
★舟橋保彦さん(83歳)
キューバからフィジーまでの乗船。船にいる時間は短いが、船上でもお誕生日を大変嬉しそうにしていた。お世話になっている102歳のおばあさんへ一言「7月1日のお誕生日は必ずお祝いに行きます!!」
★荒木成行さん(51歳)
「船旅は初めて」という荒木さん。船上でお誕生日を迎えられたことを「夢にも思わなかった」と話してくれた。「イスラエルのゴルコタの丘はずっと行きたかったので一番印象に残ってます。次の寄港地ペルーはナスカを見に行くのが楽しみ」
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■お遊び企画報告
いのこり学級会〜給食のパンを残したのは誰?〜
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