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12月11日 ▼ダニエルと一緒〜未来をつくるペルーの若者達〜/ダニエル(ペルーYMCA)▼ |
ペルーのYMCAで活動しているダニエルさんの講座。実際に子どもたちに教えているという歌やゲームを交えながら、ペルーの若者たちがおかれている現状や、自身の取り組みについて語った。 |
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「子どもたちは、これらのゲームや歌を通じて、暴力をふるわないこと、自分は価値のある人間なんだということを学んでいくのです。またスラムに暮らす若者たちにも、人権、環境、衛生、平和について知り、自尊心を持つことができるような勉強会などを行っています。
今、ペルーでは、仕事が少なく、大学を出ても満足な仕事が見つからないことも多いので、生活レベルを上げるために自分たちで仕事を作ろうとする若者も出てきています。そのいい例が、若者たちの作ったハンバーガーチェーン店『BEMBOS』です。今では、バーガーキングよりも人気があるほどです。」 |
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▼ぺぺ丸かじり〜救世主の町から来た男〜/ペペ・キスペ(NGO職員)▼ |
ビジャ・エルサルバドルは、ペルーの首都リマの南にある、人口30万の町。レンガ造りの家が建ち並び、徹底したネットワーク作りと都市計画のもと、電気や水道も供給されている、ユニークな「自治スラム」だ。共同食堂や学校、図書館やFM局までが、住民たち自身の手によって運営されている。今回の企画は、ビジャ・エルサルバドルのNGOで活動しているペペ・キスペさんが、参加者からの質問に答える形で行われた。 |
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「ビジャ・エルサルバドルは、人口の75%が25歳以下の若く活気のある街です。ここには居住区の他に、農業地区、工業地区があり、農業地区では生活廃水を利用して、農作物を育てています。工業地区で生産している家具などは、国外にも輸出されています。」 |
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▼どうしてまだダムをつくるの?/田中優(市民フォーラム2000)▼ |
現在、日本で次々に建設が進められている「揚水発電ダム」は、ダム池を上下に二つ作り、下池の水を上池にあげておいて、それを再び下池に落とすことで発電する、という仕組みのダム。田中優さんが、その計画の現状と問題点について語った。 |
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「数あるダムの中でも、揚水発電ダムの抱える問題は特に大きなものです。上池に水を引き上げるために電気をロスする上、上下に二基のダムを作るので、費用と自然破壊は2倍になります。このダムが必要な理論として挙げられるのが、『夜間の余っている電力を使って水を引き上げ、昼のピーク時に発電する』というものですが、そもそも、なぜ夜間の発電を抑えられないのでしょうか?それは日本が、火力調節が危険すぎて、発電量の調整がきかない原子力発電を行っているからです。 |
また、なぜ昼のピーク時の電気需要量を下げられないのでしょうか?それは、産業用の電気料金体系が、『使えば使うほど安くなる』という仕組みになっているからです。
このように、ひとつひとつの問題を見直していけば、すべての揚水発電ダムは廃止できるはずなんです」 |
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