12月9日 キューバで育つ〜社会主義の若者たち〜/工藤律子(ジャーナリスト)
キューバでは『子供は社会の宝』と言われている。決して裕福とは言えない生活環境。しかし、子どもたちは十分に与えられた教育制度の中で、社会に参加すること、労働すること、そして、様々なレベルでの人々との絆を学んでいく。そんなキューバの子どもたちの現状を、中南米のストリートチルドレンの姿を取材してきたジャーナリスト・工藤律子さんが語った。
「キューバの子どもたちは、たいてい政府に安く提供された家に家族と共に暮らしています。学校は、保育園から大学まですべて無料で、成績や本人の希望で進学を決めます。キューバでは『社会参加』の機会も教育と同様に与えられ、そこで労働することの大切さや、自分も国に貢献できることを学びます。このようなキューバ社会において、子どもたちに与えられているものすべての基本にあるものは『人の絆』です。キューバで育つということは、様々なレベルで、人々とのつながりを学んでいくということなのです。
キューバでは、貧しいとはいえ、基本的な生活は保障されています。しかし、これだけ十分な教育を受けていながら、これらを活かす場がキューバには少ないのです。キューバでは、青年以降の夢や希望を実現する機会を増やすことが、これからの課題です。」
水案捜査線〜学校七回辞めた男〜
船内で様々な講座をおこなう水先案内人。しかしその素顔は案外知られていない。今回のターゲットは毎日環境問題を中心に講座をしていらっしゃる田中優さん。田中さんはなんと高校を七回も辞めているという経歴の持ち主だった。
田中さんが学校に行かなくなり出したのは中学二年生の頃から。学校が嫌いでつまらなかったという理由からだそうだ。当時のケンカの話や、女性関係、「死ぬほど」勉強して大学に合格した話など、観客を沸かせるトークを展開。
「自分のやりたいことをやるのが一番いいんだよな。教師に教えてもらう通りに理解しないで、自分で学んで理解することが大切なんだよ。勉強ってのは自分の意見を立証するための筋道を作るためにあるんだから。」
タリヤと旬のラテンポップス/上野清士(ジャーナリスト)
メキシコ在住のジャーナリスト上野清士さんは、政治・社会問題の取材、執筆にとどまらず、音楽・美術の評論活動もおこなっている。
「かたくるしいことはぬきにして今、最も若者を中心に支持されている旬の曲を紹介しましょう。」と、今クルーズの「出港の曲」を歌う歌手タリヤの他、グロリア・エステファン、セレーナ、クリスティーナ・アギレラなどラテンミュージシャンについて語った。
「タリヤは小学校低学年からずっとスターで挫折を知りません。個人ではCDを6枚、以前はTIMBIRICH(チェンブリッジ)というグループで活動していました。現在は女優としても活躍しています。そして最近、ピースボートがハバナに入港する前にアメリカで結婚したばかりなんです。
今回は多数のポピュラーソングからごく一部を紹介しましたが、これをきっかけにラテン音楽の認識を高めて楽しんで頂けたらと思います。」
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どうなるよ?原発
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■12月9日のお誕生日
★代田成豊さん(?歳)
バースディにレストランからお祝いとして出されるケーキを前に「やっぱり誕生日はうれしいな」と照れ笑い。「21世紀を一番に迎えられる。そしてマチュピチュ遺跡が見たい。」と思って乗船。「これから楽しみな寄港地はペルー、イースター島、タヒチ。」日本のみんなへ。「元気にやってるよ。」
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