1月11日  メディアの犯した失敗
/ダンカン・トレバン(ピースボート国際奨学生)▼
ジャーナリズムを専攻するIS(ピースボート国際奨学生)のダンカン・トレバンさんが、前回の講座に続き、“世界のマスメディアの失敗”について語った。
「第三世界の危機的状況がメディアを通して伝えられる時には、商業性を重視するために、そのニュースは常にセンセーショナルで興味を引くようなものとして作られます。しかし、そういう情報を受け続けると、受け手である私達はそのショックになれてしまい、関心を失ってしまうようになります。これが『同情疲れ』と呼ばれる現象です。このようなニュースになる原因の一つに「パラシュートジャーナリズム」があります。いつ、どこで、誰が、何をしたのかといった表面的な事項のみ取材し、問題の本質である、なぜ、ど うやってそのような事態になったのかということには触れない報道のことです。」
船から降りたらどうするの?
〜日本の雇用問題を考える〜君はフリーター派か?定職派か?▼
近年、日本ではフリーター、派遣社員が増加し、若者の「職」に対する意識も変容しつつある。乗船前、「フリーターだった」「大学生」「運転手をしていた」などの11人をパネラーとして、日本の雇用問題について話し合った。会場からは様々な意見が飛び交った。
「終戦後の日本は、物質的な豊かさを求めて頑張ってきた。それがたぶんこれからは、精神的な豊かさを求める方向にベクトルが向いていくというのは事実ではないかと思います」
「終身雇用がいいか悪いかという問題よりも、日本の社会に一番欠けているのは、終身雇用のレールから脱線した人の為の受け皿だと思います。そして、その受け皿としての一つの大きな役割を担うのがは、ボランティア活動なのではないでしょうか」
「フリーターの増加は、今すぐ表面化する問題ではないでしょう。が、その社会的なリスクは10年後に出てくると思います。今、そういった問題への対策が全くない状態で放置している社会が一番問題ではないでしょうか。」
「雇用保険や社会保険は会社に半分負担してもらうようになっていますが、逆にボランティア活動をしたら保険がもらえるというような制度はどうでしょうか。」
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1月11日
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■1月11日のお誕生日
★金子貴一さん(39歳)
『一並び』のおめでたい日に誕生日を迎えた、水先案内人の金子貴一さん。一番良かった寄港地は?「選べないほど、どこも印象的でよかった。でも、やっぱり「エジプトが故郷だから」とニッコリ。「印象深かった出来事にあえて順位をつけるならば…1.南インドで、イエスキリストの十二使徒の1人「聖トマス」の聖遺骨を、拝させてもらったこと。2.タヒチのライアテア島で、島の神話の最後の伝承者に、偶然に会えたこと。3.エジプトで、長年捜し求めていた4600年前のジェデフラ王のピラミッドにたどり着いたこと。」と意気揚揚と答えてくれました。
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