Life Onboard

『プンタアレナス(チリ)寄港』
2月25日(木)
南極遊覧を経て、オセアニック号は再び南米大陸へと戻ってきました。寄港したのはチリのプンタアレナス港。まず向かったのは、港から60kmほど、オトウェイ湾のペンギン営巣地です。出会ったのは、可愛らしいマゼランペンギン。野の花とマゼランペンギン、とっても絵になります。
こちらは子育て中の皆さん。草地に30cmほどの穴を掘って巣を作るんですよ。ここのペンギンはもちろん野生。…ですが、大切に保護されていることもあり、あまり人を怖がりません。カメラを構えてじっと待っていると、向こうから近づいてきてくれることもあるくらい。「こんなに近くで、こんなにたくさんのペンギンを見たのは初めてかも…」とおっしゃったアナタ、まず間違いなく初めてだと思いますよ。
ペンギン以外にも、こんな動物の姿も。ちょっと不思議なこのコたちは、ダチョウの仲間のニャンドゥ。これがまたカワイイ…。他にも、羊やコンドルにも出会いました。プンタアレナスが、これほど動物たちの宝庫だったなんて、意外です。
今回は港からタクシーでここまで来たのですが、ドライバーさんがとにかく動植物に詳しい!写真左端が、ドライバーのホセ・マヌエルさん。写真は、この地域だけに生息するという珍しい植物について解説しているところです。本当に詳しくて、親切で、助かりました。
続いて、プンタアレナスの中心街へ移動。かつてマゼランが上陸した街。植民地時代の様相を残す、ヨーロッパ風の街並みが続きます。
街の中心部、アルマス広場にはマゼラン像が建っています。そしてその足下、マゼランが「踏みつける」カタチになっているのは、マゼランら、侵略者によって絶滅へと追いやられた先住民族アラカルフ族の姿。彼らの足に触れると、無事に航海が出来るという言い伝えがあるそう。たくさんの人に撫でられているようで、足の部分はピカピカに。もちろん私たちも残る旅の無事を願い、しっかりと撫でてきました。
こちらはランチに入ったお店。青い壁とずらりと並んだ酒瓶が何ともオシャレ。思わず一枚…。
ふと壁を見るとたくさんの旗が立てられた世界地図が。訪れた人が、自分の出身地に名前を書いた旗を立てる仕組みになっているそう。旅の記念に、私たちも旗を立ててきました。こうして見ると、本当に世界中から、人々が訪れていることがわかります。