Life Onboard

『カサブランカ(モロッコ)寄港 -マラケシュ-』
10月17日(土)
マラケシュ2日目。まず訪れたのはメナラ離宮です。19世紀に時の王が建てたものですが、涼しげな泉水離宮となっています。暑いモロッコで、避暑地としての役割も担っていたのかもしれません。
そしてお待ちかねのスーク(市場)へ。土壁の続く迷路のような街並みと、びっしりと並ぶ商店。ただ歩いているだけでもワクワクするような街並みが広がります。お店も、観光客向けのものよりも街の人々の生活に根付いたものが多かったよう。
スークを抜けた先、こちらは「ベン・ユセフ・マドラサ」。16世紀に建てられ、50年ほど前まで神学校として使われていたそう。北アフリカにはこうした学校施設が多く残っているそうですが、マラケシュのそれは、イスラム建築の技術の粋を結した最高傑作とも呼ばれているとか。壁や柱に施された細かなレリーフの美しさは、思わずため息が出るほど。
こちらはバヒヤ宮殿。船底のを模した天井や、カラフルなステンドグラス、タイルや大理石をちりばめた床……今なおこれほどの美しさを保っていることを思うと、建設当時はどれほどのものだったのでしょうか。
宮殿を後にし、しばらく街歩きを楽しみます。細い路地が続くだけに、迷子になりそうで、でもどの通りも見てみたくて……。
大きな赤い扉の前で、カゴに山盛りにしたフルーツを売る商人。こんな何気ない様子が、何とも絵になるんですよね。
最後は街中で見つけた1枚から。写真上の方、コウノトリが巣を作っているのがわかるでしょうか。こんな街の中でコウノトリに出会えたことが嬉しくて、思わず撮ってしまいました。コウノトリに見送られ、2日間のマラケシュ滞在は終了。次の港はラスパルマスです。