Life Onboard

『ベネズエラ青少年オーケストラコンサート』
7月9日(木)/ブロードウェイショールーム
ラグアイラから本船に合流し、コスタリカまで共に旅する「ベネズエラ青少年オーケストラ」のメンバー22名による最初のコンサートが開催されました。
彼らは「エル・システマ」という、ベネズエラの音楽教育システムから生まれたユース・オーケストラのメンバー。「エル・システマ」は、貧しい子どもたちに音楽という夢や目標を与えることで、犯罪から遠ざけようと生まれたもので、1975年の設立から30年で100万人以上の子どもが参加する一大音楽教育システムとなっています。
現在は、ベネズエラ国内に200以上のユース・オーケストラが誕生。エル・システマ発のプロ・オーケストラも30を超える数に。現在、世界的な指揮者として活躍するグスターボ・ドゥダメルをはじめ、プロの演奏家・音楽家も多く輩出し、それはベネズエラ国内の社会政策にも大きな影響を与えていると言います。
34年前、カラカスの小さなガレージで音楽を教えることから始まったエル・システマ。そのパワフルな演奏から、現在のベネズエラが持つ社会変革へのパワーや、未来への希望を感じた、という方も多かったよう。これからコスタリカまで、彼らの活躍が船内にどんな風を起こすのか、楽しみでなりません。