ピースボートスタッフが核拡散防止条約(NPT)再検討会議に参加
5月10日、核不拡散条約再検討会議の行われているニューヨークの国連本部にて、ピースボートがこれまでの核問題に関する取り組みについて発表した。
日本の反核NGOピースデポと韓国で核問題に取り組んでいる平和ネットワークの共催による"被爆者は北東アジア非核地帯を訴える−証言とユースアクション−"と題されたセッションでは日本から招待された韓国人被爆者を含む3名の被爆者の方がまずその体験を証言した。そして、ユースアクションとして、ピースボートからは安原が船旅を通してさまざまな地域の人々とつながり、実体験として学ぶことのできる機会、そして即座に行動できる場を提供していることなど活動全体をまず紹介した。
核問題に関しては2003年の洋上核NGOフォーラムで作成した北東アジア非核地帯にむけた提言、去年の国際奨学生プログラムにおける北東アジアの紛争予防メカニズム構築における地域の非核地帯化の重要性に言及した点、そして今年は地球大学の平和教育プログラムの一環として、核問題を取り上げたことの意義と、48回クルーズにおいて、洋上平和プログラム「地球大学」を受講している参加者がタヒチの核実験被害者と被爆者との交流の中から考えた提言(歴史認識だけでなく、核兵器の被害についても国連と市民社会が協力して、共通の理解をまとめ、その実態をあきらかにしていかなければならない、など)を紹介した。
どの提言も国連において発表し、軍縮局などの国連内の各機関の上級職員に提出していることも紹介し、市民社会として国連でその存在と行動を発信していくことで、国際政治の場と市民社会、草の根をつなげ、また、国連での活動も含め、このような行動が各地で活動している人々にとってのエンパワーメントにもなり、連帯にもつながっていく、とのことを伝えた。
→48回クルーズ地球大学によるNPT再検討会議への提言
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