PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.200 5月30日号
先週のピースボート
44回クルーズ参加者がフィリピンを再訪
 6月21日から3日間スタッフの久野良子ほか3月に帰国した44回クルーズの参加者らがフィリピン・パンパンガ州のマパニケ村を再訪。クルーズ中に集めた募金を手渡した。
 マパニケ村は、アジア太平洋戦争末期の1944年、「日本軍」に急襲され、多くの男性が殺され、女性たちが強姦されたという歴史を持つ。今年1月、44回クルーズはフィリピンに寄港。「慰安婦」とされたマパニケ村のロラ(現地の言葉で「おばあちゃん」)たちを訪ね、当時の話を聞くという交流プログラムを実施した。その際、現地でロラたちを支援する団体から、彼女たちの今後の人生に役立てるための医療支援基金について提案を受け、その後、有志が船内でキャンペーンをおこない、募金を集めていた。
 今回届けた額はおよそ1150米ドル。これらはロラたちの医療支援として使われる。ロラ自身による自助グループ「マラヤ・ロラ」からは、募金への感謝とともに「日本政府に(「慰安婦」となった)自分たちのことを伝えて、非を認めさせてほしい。正義を実現させてほしい」という言葉を受け取ったという。

今後のピースボート
「戦火」を「聖火」に――五輪休戦キャンペーン
 8月にギリシャで開催されるオリンピックをひかえ、世界各地で「五輪休戦」を訴える声が広がっている。そんな中、ピースボートでは、まもなく出航する46回クルーズにおいて『五輪停戦』を訴えるキャンペーンを実施する。
 紀元前8世紀、オリンピック発祥の地・ギリシャでは、オリンピック開催日の前後7日間をふくめた期間はすべての戦争を停止するという「五輪休戦」が定められていた。今回のキャンペーンは、アテネ・オリンピックの開会式当日にあたる8月13・14日にギリシャに寄港するピースボートが、すべての紛争の停止と平和的解決を願う「世界各地からのメッセージ」をギリシャへと届けようというもの。まずは広島・長崎からはじまり、最終目的地のギリシャ寄港まで、各寄港地でピースイベントを開催する予定だ。
 また、ピースボートでは、その『立役者』としてギリシャから3名の若者を招聘。彼らは7月5日に来日し、9日に長崎市、10日には広島市でのセレモニーに出席。14日に東京・晴海でおこなわれる46回クルーズの出航式を経て、ギリシャまで同キャンペーンに参加する。キャンペーンの詳細は、ピースボートセンターとうきょう(TEL:03-3362-6307/ウェブサイトからのお問い合せはこちら)、堀まで。

〔長崎市〕 
日時: 2004年7月9日(金)18:30〜19:30
場所: 長崎・爆心地公園「誓いの火」灯火台前
(松山町電停・バス停より徒歩2分)
内容: ピースキャンドル
平和の「巨大折り鶴」組み立て
「ピースリボン」へのメッセージ書き込み
ギリシャ人「平和大使」からのスピーチ
「原爆の瓦」贈呈ほか
お問合わせ: 参加希望の方はピースボートセンターふくおか(092-431-1094)までご連絡ください
〔広島市〕 
日時: 2004年7月10日(土)17:00〜18:00
場所: 広島平和記念公園・「原爆慰霊碑」前
(路面電車「原爆ドーム前」駅下車)
内容: ピースキャンドル
「ピースリボン」へのメッセージ書き込み
ギリシャ人「平和大使」からのスピーチ
中学生からのメッセージ贈呈
お問合わせ: 参加希望の方はピースボートセンターおおさか(06-6456-4157)までご連絡ください


無農薬の大豆づくりがスタート――「お米プロジェクト・2004」
 先日、三重県名張市での田植えから始まった「お米プロジェクト2004」。このたび、その一環として大豆の栽培がスタートする。
 「お米プロジェクト」は、"地球にも人にもやさしい船旅づくり"をテーマとして、ピースボートの船上で食べるお米をピースボート自身でつくろうと始まったもの。過去クルーズに参加された伊藤伝一さんの協力により三重県名張市の田んぼを借り、6月初旬には初の田植えもおこなわれた。今秋に収穫されるお米は、2005年にもピースボートの使用客船「トパーズ号」に積み込まれるほか、全国から募った「共同オーナー」にも分配されるという。
 大豆づくりが本格的に始まるのは7月24日、苗を植えるところから。収穫した際には、味噌や豆腐づくりもおこなう予定だ。現在「苗植え合宿」の参加者を募っている。詳しい情報は当ホームページに掲載中(http://www.peaceboat.org/info/kome/index.shtml)。
 お問い合わせはピースボート事務局(TEL:03-3363-7561/E-mail:okome@peaceboat.gr.jp)木下、小野寺まで。

最新のプレスリリース一覧へ



パネリスト