ジャーナリスト金子貴一さんによる「ムスリムツアー」を実施
31回クルーズ出航を10月に控え、国内での講座や体験ツアーを多数企画してきたピースボート地球大学。9月15日(金)には、水先案内人・金子貴一さんによる国内ツアー「東京ムスリム巡礼の旅」を実施する。
金子さんは、エジプトなどアラブ世界に詳しいジャーナリストとして知られ、「地球の歩き方」エジプト編などの執筆も担当している。今回は、在日イスラム教徒の募金で完成したという代々木の「東京モスク」を訪問。イスラム教徒の文化や、多文化の間の摩擦などについて金子さんに解説していただく。
なお、ツアーにはクルーズ申込者以外も参加可能。希望者は、ピースボート事務局(担当:高橋)までお問い合わせを。
地球大学国内エクスポージャー「日帰りで行く!東京ムスリム巡礼の旅〜近くて遠いムスリム体験!〜」
9月15日(金) 10:00〜 JR代々木駅西口集合
参加費:500円(交通費・食費は実費)
講師:金子貴一(ジャーナリスト)
東ティモールに初入港
現在航行中の第30回ピースボートは、9月9日・10日、東ティモールに入港する。「独立」決定後の東ティモールを訪れるのは、客船としてはピースボートが初めて。
2日間の滞在中には、以下のようなプロジェクトを予定している。
◆コンピュータなどの物資を贈呈
世界各国に援助物資を届ける活動を続けてきたピースボート援助チームでは、今回の東ティモール寄港に向け、コンピュータ60台 足踏みミシン21台、自転車100台などを収集してきた。また、東ティモール人選手のオリンピック参加を記念して、スポーツウェア、野球やバスケット、バトミントンなどの用具、元全日本代表選手の金田喜稔さんの協力を得て集めたサッカーボール120個も贈呈予定。これらは、2日間の滞在中、ピースボート参加者が職業訓練校や学校などを訪問する際に現地の人たちに手渡される。
◆河内家菊水丸さんが「オリンピックいってらっしゃい音頭」を披露
2日間の滞在中には、農村訪問、コンピュータ学校などの職業訓練校見学、UNTAED(国連東ティモール暫定統治機関)について学ぶなどのプログラムが予定されているが、これに続き、10日の夕方からは、東ティモールの人たちを招いてのフェスティバルが開催される。この中では、東ティモールの子どもたちとのサッカー交流試合のほか、水先案内人としてフィリピンから乗船している新聞詠み河内音頭家元の河内家菊水丸さんが、東ティモール選手のオリンピック参加を記念して「オリンピックいってらっしゃい音頭」を披露する予定。
また菊水丸さんは、今年6月、食中毒事件に揺れる雪印に「東ティモールの子どもたちに安全な粉ミルクを提供してほしい」と要請。粉ミルクは実現しなかったものの、その代わりとしてビスケット約1500箱の提供を受けた。このビスケットは、ピースボートの寄港時に、現地の子どもたちに届けられる。
◆東ティモールのサッカーナショナルチームをブリスベンへ「招待」
今月開幕するシドニーオリンピックには、女子マラソン、テコンドー、重量上げ、ボクシングの四種目に関して、東ティモール人選手の「個人資格」による参加が決定している。「国民的スポーツ」といわれながら、今回は出場が実現しなかったサッカー競技を支援しようと、ピースボートとオーストラリア・ブリスベン市が共同で、東ティモールのサッカーナショナルチームをブリスベンへと招待することになった。
ナショナルチームのメンバー16名とコーチ4名は、10日にピースボートに乗船。オーストラリア・ダーウィンを経て、19日にブリスベンに到着する。ブリスベンの青年サッカーチームとの試合、ブリスベン市の受け入れによる強化練習などのほか、翌20日の夜には、ピースボート参加者とともに、オリンピック予選の日本―ブラジル戦を観戦する。
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