PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.52 8月19日号
先週のピースボート
キューバ野球チーム来日、ピースボートが援助活動を呼びかけ
 今年9月に開幕するシドニーオリンピックの事前調整のため、キューバ野球のナショナルチームが間もなく来日するが、彼らと日本人チームとの親善試合の会場で、ピースボートが野球用具を中心とした援助物資をキューバに届ける活動の呼びかけをおこなうことになった。
 キューバチームの対戦相手となるのは、タレントのビートたけしとたけし軍団率いる野球チーム「たけし&ウイルス」。たけし軍団のメンバーのひとり、ダンカンが、何度もキューバを訪れて野球用品を届けたり、親善試合をおこなったりといった活動を続けていることから、親善試合が実現したという。
 当日は関係者のみの観戦となるが、キューバ大使館が、1990年からキューバとの交流を深めてきたピースボートを招待、20名の出席が決定した。この日の呼びかけをきっかけに集めるのは、バット、ボールなどの野球用品で、今年10月15日に出航する「地球一周クルーズ」の中で、キューバに届ける予定となる。なお、親善試合は8月20日(日)16:00から埼玉・所沢の西武ドームにて開催される。

「ピースボール」にサッカーボール100個寄付の申し出が
 日本で集めたサッカーボールを世界中の子どもたちに届け、サッカーを通じて国際交流しようという活動を続けてきた「ピースボール」に、サッカーボール100個を寄付したいという申し出が寄せられている。
 きっかけは、ピースボート水先案内人で、「ピースボール」にもご協力をいただいている、元全日本選手でサッカー解説者の金田喜稔さんが、今年5月TBSのテレビ番組「フレンドパーク」に出演、ダーツに挑戦するコーナーで、その景品に「サッカーボール100個」をリクエストして「ピースボール」の活動をアピールしたこと。矢は惜しくも的を外れ、ボールは入手できなかったが、今月に入ってこの番組が再放送され、視聴者のひとりから「では代わりに」という申し出があった。
 寄付されたサッカーボールは、今月31日から出航する「南十字星クルーズ」の中で、寄港地のひとつ東ティモールの子どもたちに届けられる。東ティモールからは、少年サッカーチームのメンバーが数名オーストラリアまで乗船、ブリスベンで現地の少年サッカーチームとの対抗試合に挑むことになっている。この際に企画しているボールの贈呈式には、オリンピック解説者として現地入りしている金田さんも出席する予定だ。

バンクーバーで核廃絶のための「ピースセレモニー」を開催
 現在航行中の第28回ピースボート「地球一周クルーズ」には、メキシコ・アカプルコから、第二次世界大戦中の原爆開発計画「マンハッタン計画」に携った科学者のひとりであるレオン・フィッシャーさんが水先案内人として乗船。船内で核問題を中心としたレクチャーをおこなったほか、8月5日に寄港したカナダ・バンクーバーでは、現地の人々とともに「ピースセレモニー」を開催した。
 会場は、バンクーバーにある日本庭園「モミジガーデン」。ピースボート参加者のほか、地元の反核NGOメンバーを交え、約150名が出席した。
 ピースボート「ユネスコチーム」による、「平和宣言」をモチーフにしたダンスの披露に続き、フィッシャーさん、被爆者の天野文子さん、アメリカの「憲法9条の会」創設者のチャールズ・オーバービーさんら、ピースボート水先案内人によるスピーチ。最後は、船の上で集めた「平和のメッセージ」を乗せた灯篭を庭園内の池に浮かべ、出席者全員で黙祷を捧げた。この模様は、地元の新聞やテレビでも、大きく取り上げられた。

川口能活、中村俊介選手からメッセージが届く
8月8日にピースボートのスタッフが横浜Fマリノストレーニングセンターを訪れ、サッカーのJリーグで活躍中の川口能活、中村俊介の両選手(ともに横浜Fマリノス在籍)からビデオメッセージをいただいた。
これは、8月31日に神戸から出航する第30回ピースボート「南十字星クルーズ」途中のオーストラリア・ブリスベンにて行われる、オリンピック・サッカー一次予選リーグ「日本VSブラジル」戦を参加者のうち約400名が観戦することもあり実現した。
両選手には、サッカーとの出会いや海外にてプレーした経験、これから世界を体験する参加者へのエールなどを話していただいた。また、中村選手には、オリンピック日本代表として参加する意気込みも語っていただいた。今回のインタビューの模様は、約500名の参加者を前に、ブリスベン入港前に船内にて公開される予定。


今後のピースボート
第4回地球大学国内講座と夏休み体験ツアーを開催
 8月25日、環境NGOメンバーの田中優さんを迎え、「ダムはムダ!」と題した講座が行われる。 これは、第31回ピースボート「地球一周の船旅」にて開校される「地球大学」の国内編として開催される。以前より、「水先案内人」として洋上で数多くの講座を開いていただいてきた田中優さんに、世界を目にする前に日本国内へ目を向けてみては?ということで、ダムによって壊される環境とエネルギー問題についてお話ししていただく。
また、講座を終えた後は「夏休み体験ツアー」として、「流れる宝石 阿寺渓谷・板取川でキャンプ」と題し、田中優さん同行のもと、実際にダム建設予定地を訪れる。
現地では、ダム開発に疑問を持つ人たちの話を聞いたり、バーベキューや川遊びも予定されている。
定員は30名限定。また、クルーズ申込者以外も参加可能。詳しい内容・日程については、ピースボート地球大学事務局(担当:チョウ、大屋)までお問い合わせを。
TEL:03-3363-7967/FAX:03-3363-7562/E-mail:univ@peaceboat.gr.jp

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