PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.47 7月4日号
先週のピースボート
北朝鮮人道支援NGO会議公開シンポジウムに参加
 今月2日に、東京・千駄ヶ谷の「日本青年会館」にて開催された国際シンポジウム「市民・NGOがひらく北東アジアの明日」にピースボートメンバーの櫛渕と中村が参加した。シンポジウムでは、隣国でありながら素顔の見えにくい北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)への人道支援を続けるNGOや国連機関の関係者が一堂に会して、北朝鮮の食糧難の現状や、今後の支援のあり方が話合われた。数年前の「ジュネーブシンポジウム」を皮切りに、北京、ハワイと続いてきた同会議の日本開催は初めてで、米国や韓国をはじめとしたNGOが多数参加し、ピースボートも実行委員会のメンバーとして参加した。
 この夏、8月20日より北朝鮮を訪れる第29回ピースボート「アジア未来航海」には300名を越える参加者が決まり(7月4日現在)、今月末まで一般参加を受け付けている。このクルーズでも、大豆やコメを支援物資として届ける準備も進めている。


今後のピースボート
東京在住の外国人が「模擬都知事選」を開催
 7月14日に東京・中野において、「石原都知事にNO!多民族・多文化にYES!」と題した「模擬都知事選」が、東京在住の外国人や市民団体を中心とした「7.14集会実行委員会」の手によってが開催されることになった。ピースボートもその実行委員会の一員となっている。「模擬都知事選」では、東京に暮らす外国人が「もし自分が都知事になったら、東京をこう変える」というスピーチのほか、沖縄や韓国の踊りや歌をはじめ、ピースボートの「チームユネスコ」(UNESCOの平和に対する6つの提言を踊りで表現し、署名活動を広めていくチーム)がダンスを披露し、松崎菊也(タレント)と石倉チョッキ(タレント)の石原都知事をモチーフとしたコントもある。下記の日時で、参加希望者は櫛渕まで。

「石原都知事にNO!多民族・多文化にYES!」
日時:7月14日(金) 18:00〜
場所:中野ゼロホール JR中野駅 徒歩5分

第29回クルーズに乗船する「水先案内人」が続々決定
 8月20日より神戸港を出港し、中国の大連を経由して北朝鮮(朝鮮民主主義人民共 和国)へと寄港する、第29回ピースボート「アジア未来航海」に乗船する水先案内人 (講師)が続々と決定している。7月2日までに決定しているのが、ヨハン・ガルトゥ ング(元オスロ国際平和研究所所長)やチャールズ・オーバービー(アメリカ憲法9 条の会創設者)、西野留美子(「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク)、前田哲 男(軍事ジャーナリスト)、天野文子(平和運動家)といったメンバー。平和学の世 界的な権威でもあるガルトゥングをはじめ、過去の戦争責任と現在の紛争解決を編み 出すためにはベストな人材といえる。船上では「戦争責任を考える」「東北アジアの 非核化を考える」といった、テーマのもと、約400名の参加者と共にディスカッショ ンや講座を行う予定。
 また、今クルーズでは、ヴァイオリニストとして活躍中の丁賛宇(ジョン・チャヌ )を含む在日コリアンにも参加交渉を行っており、南北朝鮮と日本の大きな掛け橋と なることが期待されている。

マラドーナがピースボートを出迎えへ
 地球一周の船旅を航海中の第28回ピースボートは、7月20日にキューバのハバナを 訪問するが、この入港時にサッカー界のスーパースター、ディエゴ・マラドーナが出 迎えることが濃厚になった。先日、6月28日に駐日キューバ大使館を訪問したピース ボートメンバーに対して関係者が明らかにしたもの。ピースボートでは、1990年の初 寄港いらい、同国に対して学用品やパソコン等の援助物資を届けてきた実績があるが 、今回はサッカーを通じて交流し、その証としてボールを現地の子どもたちに贈る「 ピースボール」プロジェクトも推進している。そのユニークな活動を知った駐日キュ ーバ大使館が、本国で療養中のマラドーナによる入港時の出迎え準備を始めたという 。
 また今クルーズでは、ピースボートから今年11月にキューバで行われるキューバ国 際連帯会議で使用する、同時通訳機を同国に寄贈することも決まっている。

「地球大学」国内講座の日程決まる
 第31回ピースボート「地球一周の船旅」で開講する、「地球大学」の国内講座が7 月下旬よりシリーズで行われる。この地球大学は、「国内」「クルーズ」「帰国後」 の3つの独立したプログラムが予定されているが、トータルで受講することで、より 実践的な力がつく独自のカリキュラムも準備されている。開講日程が決定した国内の プログラムは、ピースボートのクルーズに申し込んでない人でも参加できるのが特色 だ。今回は、東京のみでの開催だが、今後は大阪・福岡といった各都市にも 開催枠を広げていく計画もある。内容は、地域紛争、人権、環境といったテーマによ る5回の講座と、2回の体験ツアーが企画されており、それぞれ個別に受講・参加する こともできる。希望者は、ピースボート「地球大学」(専用電話:03-3363-7967) まで。

<連続講座>  費用:各講座とも1回500円(予習編のみ無料)
地球大学予習編 〜いま、世界で起こっていること〜 「地球の叫びを伝えたい」
桃井和馬(フォトジャーナリスト)
日時/7月21日(金) 19:00〜
場所/ピースボート東京事務局

第1回 〜国連がつくる「平和」って?〜 「21世紀の地球と国連」
川辺一郎(国連研究者)VS千田善(ジャーナリスト)
日時/7月29日(土) 19:00〜
場所/飯田橋シニアワーク東京 第2セミナー室

第2回 〜法律でつくる「平和」って?〜 「国境を越えた法律の役割〜カンボジア編〜」
木村伸介(弁護士)VS桜木和代(弁護士)
日時/8月4日(金) 19:00〜
場所/飯田橋シニアワーク東京 第2セミナー室

第3回 〜個人がつくる「平和」って?〜 「子供事件から日本社会を考える〜少年法のゆくえ〜」
藤井誠二(ノンフィクションライター
日時/8月12日(土) 19:00〜
場所/飯田橋シニアワーク東京 第2セミナー室

第4回 〜環境と「平和」の関係って?〜 「ダムが自然を破壊する」
田中優(環境活動家・市民フォーラム2001)
日時/8月25日(金) 19:00〜
場所/シチズンプラザ2F セミナールームC

<体験ツアー>
その1 「日帰りでゆく!東京ムスリム巡礼の旅」
同行/金子貴一(フリージャーナリスト)
日時/9月15日(金) 費用/交通費・食費は実費

その2 「ダム建設予定地の板取川(岐阜県)&阿寺渓谷(長野県)訪問」
同行/田中優(環境活動家・市民フォーラム2001)
日時/8月25日(金)〜8月28日(月) 費用/2万8千円(地球大学生のみ2万5千円)

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