PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.46 6月27日号
先週のピースボート
『ベトナム・ニュー・ワールド・タイムズ』副編集長がピースボート事務局を訪問
 6月20日、ベトナムの日刊紙『ベトナム・ニュー・ワールド・タイムズ』副編集長 のフック・ティエン・トラン・フーさんが、東京・高田馬場のピースボート事務局を訪 問、スタッフと会見した。フーさんは、外務省国際報道課の招聘により、「日本の産 業、経済、政治の現状を視察する」という目的で、今月12日に来日。ピースボートで は、今までにピースボートがおこなってきた活動やベトナムとのつながりに熱心に耳 を傾けるとともに、「今度はベトナムの若者を日本に来させたい」などと語った。

和平協定直後のエリトリアへ援助物資とともに寄港
 98年以来、2年間にわたってエチオピアとの国境紛争が断続的に繰り返されてきたエリトリアに、ピースボートが今月21、22日の両日に寄港。ピースボートは、650名 の参加者とともに、15トンを超える援助物資を現地のマッサワ港に荷下ろしした。これは、日本国内から寄せられた物資の数々で、5月22日に東京を出航した際に本船に積み込まれていたもの。
 30年間にわたるエリトリアとの独立戦争の末に独立をかちとった(1993年)同国には、ピースボートは過去に4回寄港しているが、今回は新たな紛争のために寄港が危 ぶまれていた。しかし、ピースボートが寄港する直前に、アルジェリアで開かれてい た和平交渉で、両国代表団が和平協定に調印し、無事に寄港することができた。ピー スボートは、すでにエリトリア寄港を終えて、次の港であるポートサイド(エジプト)へ向けて紅海を航行中だ。

朝日新聞に意見広告を掲載
 ピースボートでは、先週6月22日、『朝日新聞』(東京本社版)朝刊に、「この 夏、ピースボート 北朝鮮へ行く」と題した意見広告を掲載した。これは、6月12日 から北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の平壌にて開催された南北首脳会談の歴史的な意義に賛同したもので、ピースボートが全広告費を負担する形で出稿された。
 この夏(8月20日〜30日)に実施される「アジア未来航海」においてピースボート が北朝鮮を訪問することと、それに際してじっさいに現地を訪問できない人の「声」 を日朝両政府に届けることを訴えている。本文は、ピースボートのホームページでも 閲覧でき、また「即時の日朝国交回復」や「民間による北朝鮮支援の是非」に対する声は電子メールで届けることができる。
 本意見広告の掲載を提案したピースボートのスタッフは、「反響は予想より小さ かったが、いずれも国交回復や民間による交流や支援へ肯定的な意見で、ほんの数週間前までの『北朝鮮』に対する眼とずいぶん変化していることを感じた。やはり、じっさいに会ってみるということがいかに重要かを改めて考えさせられた」と語った。


今後のピースボート
第4回地球大学国際セミナー「国際ボランティアの現場から」開催
 6月30日、ピースボート地球大学国内講座の第4回セミナーが実施される。これは、 8月31日の第30回ピースボート「南十字星クルーズ」出航に先立って開講されるもの で、これまでにも3回の講座がすでに終了している。
 今回のテーマは「国際ボランティア」医療編。世界中で活躍する市民団体「国境な き医師団」スタッフとして、レバノンなどで活動を続けてきた看護婦、井上るみさん を講師に迎える。

「国際ボランティアの現場から〜医療編〜」
講師:井上るみさん(「国境なき医師団」スタッフ)
日時:6月30日(金) 19:00〜21:00
会場:シニアワーク東京(JR/地下鉄飯田橋駅徒歩5分、ホテルエドモント隣)
参加費:500円   *クルーズ参加者以外も参加可能です。

大阪事務局にて茶話会を開催
 7月10日、大阪・梅田のピースボート大阪事務局では、茶話会「在日コリアンって なあに?」を開催する。講師の鄭良二(チョン・ヤンイ)さんは、在日コリアン3世 で、現在、府立高校の朝鮮語教員。茶話会では、「在日コリアン」とはどういう人た ちのことなのか、彼らが「北朝鮮」という国をどういうふうに見ているのか、などに ついて話していただく。事前の予約などは不要。なお、クルーズ申し込み者以外も参 加できる。

「在日コリアンってなあに?」
7月10日(月)19:00〜   参加費無料
ピースボート大阪事務局にて(JR大阪駅より徒歩15分/阪急梅田駅より徒歩10分)

原爆開発者とヒロシマ被爆者が洋上で会談へ
 ヒロシマへの原爆投下から55年目にあたる今年8月6日に、ピースボートの船上で、 原爆開発者と被爆者が会談することが、今月25日までに決まった。これは、第28回 ピースボートの「地球一周クルーズ」がカナダのバンクーバーに寄港する前後の航海 中に実施される企画として準備されているもの。
 米国の物理学者、フィリス・フィッシャーさんは、原爆開発の「マンハッタン計 画」に関わった物理学者で、今回はピースボートの呼びかけに応えて乗船が決定し た。また、同じくピースボートに乗船して会談するのは、ヒロシマで被爆した天野文 子さんで、ふたりはすでに電子メールを通じて交流が始まっている。また、この会談 には、軍事ジャーナリストの前田哲男さんや、米国で「憲法9条を広める会」のメン バーとして活躍しているチャールズ・オーバービーさんも同席して、核兵器の廃絶へ 向けての日米の架け橋となる予定だ。

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