|
●NO.44 6月18日号 |
先週のピースボート |
ソウルでの日韓ユースフォーラムに出席
6月2日〜6日、韓国のソウル郊外、ソヒョンのセマウル中央研修院で開催された「第4回日韓ユースフォーラム」にピースボートから4名のスタッフが出席した。日本からは韓青連、韓学同などに所属する在日韓国・朝鮮人をはじめ、労働組合、部落解放同盟などから約100名、韓国側からは、経実連、青年浄土会、韓国国際ネットワークなどのNGOから約200名が集まり、植民地支配の歴史認識、戦後補償、在韓米軍、北朝鮮人道支援、南北統一など、さまざまなテーマについて、分科会に別れて、討議が重ねられた。また4日に日曜日には、ソウル駅前で平和をテーマにした街頭パフォーマンスを繰り広げた。
数日後にひかえた南北首脳会談の成功を願い、その後の南北交流や統一にむけて、市民としての取り組みを、在日、日本、韓国の青年たちが協力して、積極的に進めていこうという内容の宣言文が、ピースボートのスタッフも交えて作成された。
中国・大連から先遣隊が帰国する
第29回ピースボート「アジア未来航海」で寄港する中国の大連でのツアー準備のため、現地を訪れていたピースボート共同代表の高田康弘と内藤千恵が、6月10日、4日間の先遣日程を終えて帰国した。日本の近代史のなかで、「満州」侵略の拠点となった大連には、満鉄本社、東洋拓殖ビル、朝鮮銀行など、いまも日本時代の建築物が残っており、大陸侵略の歴史を雄弁に語っている。また、数年前に観光客に解放されたばかりの軍港・旅順は日清・日露戦争の激戦地で、二〇三高地など見どころも多い。これら過去の歴史を検証するツアーのほか、経済開発区としてめざましい発展を遂げる新しい中国の姿を見学するコースや、一番人気のスポーツ・サッカーで交流するプログラムなどを予定している。
|
今後のピースボート |
ピョンヤンで非核写真展を開催
今年8月、ピースボートは中国・朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪れる「アジア未来航海」を企画しているが、その中で滞在予定の、北朝鮮の首都・ピョンヤン(平壌)で、核被害を訴える写真展を開催することが決定した。
ピースボートでは、1995年以来世界各地で、ヒロシマ・ナガサキ、チェルノブイリなどの核被害の様子を捉えた写真の展示をおこなってきた。今回もそれに続いての展示会となる。また、現地に暮らす朝鮮人被爆者にも写真展示を見てもらい、交流会を
実施する予定だ。
北朝鮮で日本と世界の子どもの絵展覧会を実施
現在航行中の第28回ピースボート「地球一周の船旅」の中で、各寄港地の子どもたちに「私の幸せな時間」というテーマで絵を描いてもらおうというプロジェクトが進行中だ。
これは、前回の地球一周クルーズで、ダンスを通じて平和の精神を世界に訴えよう というプロジェクトを立ち上げた「チームユネスコ」によるもの。すでにベトナムやスリランカで、オプショナルツアーで訪れた孤児院の子どもたちなどに描いてもらった絵が集まっている。
集まった絵は、8月に出航する「アジア未来航海」でピースボートが北朝鮮を訪れるさいに、日本の子どもたちに同じテーマで描いてもらった絵といっしょに展示される。この絵の展覧会は、ピースボートとNGO「北朝鮮子ども救援キャンペーン」との共同企画で、北朝鮮で日本の子どもの絵の展覧会がおこなわれるのは今回が初めてだという。さらに、北朝鮮訪問時には現地の子どもにも絵を描いてもらい、今後の地球一周クルーズの寄港地などで、すべての絵をいっしょに展示するという企画も検討中
だ。
|
2000年のプレスリリース一覧へ/最新のプレスリリース一覧へ |