PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.40  5月9日号
先週のピースボート
憲法調査会をスタッフ2名が傍聴
 5月2日(火)、国会の委員会室においておこなわれた第7回参議院憲法調査会を、ピースボートスタッフの野平晋作と近藤靖子が傍聴した。参考人として意見を述べた のは、元GHQ民政局調査専門官のベアテ・シロタ・ゴードンさんと、同じく元GHQ民政局海軍少尉のリチャード・A・プールさん。敗戦直後、日本国憲法の草案づくりにたずさわって、条文に女性の権利を盛り込むことに尽力したベアテさんの「女性蔑視で 貫かれた大日本帝国憲法とちがって、男女平等を謳った新憲法を、とくに当時の女性たちは熱烈に支持した」という発言が興味深かった。

東ティモールの子どもたちを招き サッカーフェスティバル開催
 子供の日の5日、東ティモールの少年チームを招いたサッカーフェスティバルが、東京都江東区の「夢の島競技場」にて開催された。
 ピースボートの主催による、このフェスティバルは、元日本代表選手の金田喜稔さんなどの協力を得て実現し、東ティモールのU-15(15歳未満)代表チームが招待された。「独立」後のはじめての代表チームとなった東ティモールチームは、都内の小学校チームとリーグ戦をおこない、4戦全勝で見事優勝を果たした。また、大会にはW杯フランス大会でも主審を務めた岡田正義審判も駆けつけ、子どもたちの試合をレフェリングし、会場から大きな拍手を受けていた。
 また、Jリーグ各チームから寄せられたグッズがオークションにかけられ、総額で10万800円の収益があり、今後のピースボール活動(下記参照)に活用される。
  なお、東ティモールの子どもたちは、翌6日にJリーグ公式戦(FC東京対川崎フロンターレ)を観戦し、7日に帰国の途についた。

「ピースボール」の報告書が完成
 日本でサッカーボールを集めて世界の子どもたちに届け、いっしょにサッカーをやろうという、「ピースボール」プロジェクトの活動報告書が完成した。
 これは、ピースボートが昨年から取り組んできているプロジェクトのひとつ。報告書では、「ピースボール」がはじまったきっかけから、200個以上のボールを集め、地球一周クルーズの船に積み込んで届けるまで、そしてエリトリアやトルコなど、訪れた国々での交流の様子が紹介されている。
 現在、希望者にこの報告書をお分けしています。送料込み500円。郵便振替にて下記まで代金をお振込みください。

 00180-3-177458 ピースボート (通信欄にかならず「ピースボール報告書」とご 記入ください)

パレスチナ、エリトリア、カナダへ先遣隊が出発
 「地球一周クルーズ」で現地プログラムの最終調整をするために、ピースボートのスタッフが、イスラエル・パレスチナ、エリトリア、カナダへと出発した。パレスチ ナ国家建設に向けて暫定自治が進められているガザ地区でのホームステイや西岸地区 の自治都市を訪問するプログラムが目玉のパレスチナ・イスラエルには、5月6日から吉岡達也、山本奈美、清水義教が、そのあと引き続き5月12日から、エチオピアとの紛争、そして和平プロセスが注目のエリトリアへ、同じく吉岡、清水と渡辺久実が、 また95年に続きピースボート2回目の訪問となるカナダのバンクーバへ、5月7日から 井上誠、飯田千賀子、サラ・ジェーンが、それぞれ現地入りして、先遣・調査をおこなう。


今後のピースボート
恵比寿・ガーデンプレイスで「平和宣言」署名活動
 5月21日(日)、ピースボート・ユネスコチームが、東京・恵比寿のガーデンプレ イス前で、ユネスコが提唱する平和宣言文「マニフェスト2000」への署名活動をおこ なう。
 これは、国連が制定した「国際平和文化年」のプロジェクトのひとつ。「国際平和 文化年」の公式行事として指定されたピースボートのクルーズでは、訪れた各寄港地 で、現地の人たちから署名を集めるという活動をおこなってきた。21日は、日本のユ ネスコ連盟協会の呼びかけで、全国で「マニフェスト2000」の署名活動が行われるこ とになっており、ピースボートもこれに協力する。署名の呼びかけのほか、寄港地で も大好評を得た、マニフェスト2000をモチーフにしたダンスも披露する予定だ。

地球大学 出航直前国内セミナー開催
 5月22日に出航する「地球一周クルーズ」船上で開講する地球大学に向けての国内最終セミナーが、5月13日におこなわれる。朝日新聞編集委員、「AERA」のスタッフライターとして活躍する田岡俊次さんが、「日本を取り巻く安全保障〜アメリカがア ジアを守る!?」というタイトルで講演する。日本をとりまく、中国、台湾、朝鮮半島の政治状況を分析して、東アジアの平和をつくるための方策を探る。
 日 時  5月13日(土) 18:30〜20:30
 場 所  シニアワーク東京 第2セミナー室(JR、地下鉄飯田橋駅より徒歩5分)
 参加費  500円(ピースボートクルーズ申込者は無料)
 ※E-mailまたはTELにて要予約。

ピースボートスタッフが「ミレニアムフォーラム」に参加
 ピースボートスタッフの古山葉子が、5月22日からニューヨークの国連本部で開催される「ミレニアムフォーラム」に、NGO代表のひとりとして参加することが決定した。
 この「ミレニアムフォーラム」は、世界各国のNGOメンバー約1000人が一堂に会し、平和、環境、人権など、さまざまなジャンルの問題について話し合うもの。この結果は、今年9月に開かれる国連総会に、「NGOからの提案事項」として提出される予定だ。

世界の国々へ援助物資を
 5月22日には、ピースボートにとって28回目の航海となる「地球一周クルーズ」が出航するが、今回も、使用客船「オリビア号」の積載スペースに、多くの援助物資を積み込んでの船出となる。おもな援助物資とその届け先は以下のとおり。

【ベトナム】
青年連盟へ 自転車
ストリートチルドレンのための施設「フエ子どもの家」へ パソコン、冷蔵庫、テレ ビ、車椅子
ダナン市へ 消防車
フエ市へ 消防車

【スリランカ】
農村開発NGO「サルボダヤ」へ 足踏みミシン
バジラ・スリ孤児院へ パソコン
交流コースで訪れる村へ 衣類、おもちゃ

【エリトリア】
「ERREC」へ 衣類、足踏みミシン、毛布

【旧ユーゴ】
「JEN」へ 毛糸、注射器、折り紙

【キューバ】
キューバ国際友好協会へ パソコン、テレビ、冷蔵庫、自転車

【メキシコ】
NGO「CDI」のコンピュータ学校へ パソコン

北朝鮮人道支援のための国際ネットワークに参加
 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のここ数年来の食糧危機にたいして、人道支援をおこなってきた国際NGOや国連機関などの活動をフォローアップし、情報の共有や、各国政府への政策提言、世論喚起などを目的として、日本国際ボランティアセンターや在日韓国民主人権協議会など、国内のNGO団体の主導で、7月2日に「北朝鮮人道支援国際NGO会議」が東京で開催される。本会議には、WFP、FAO、UNDP、ユニセフなどの国連機関のほか、韓国、中国、アメリカ、カナダなどから十数団体のNGOを招聘し、国際的な支援活動のネットワークを広げていくことを目的としている。ピースボートはこの国際会議の実行委員団体に加わり、積極的に情報宣伝活動をおこなっていくことになった。
 なお、賛同人、賛同金も募集しているので、ピースボート事務局(担当・櫛渕)までお問い合わせを。会議日程は以下のとおり。

 北朝鮮人道支援国際NGO会議 公開シンポジウム
 2000年7月2日(日) 13:30〜17:00
 日本青年館 国際会議場 (JR信濃町)

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