PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.39  5月1日号
先週のピースボート
東ティモールから少年サッカーチームが来日
 4月29日(土)、東ティモールから、全国選抜少年サッカーチームのメンバー8人が来 日した。ピースボートは、今夏の「南十字星クルーズ」(8/31〜10/14)で東ティモールへ初寄港する。今回の訪日は、事前調査で東ティモールを訪れたスタッフの提案を受け、少年たちを日本に招待することになったもの。5月7日(日)までの滞在中は、5月5日にピースボートが開催するサッカーフェスティバルへの参加のほか、J リーグの試合観戦、ホームステイ、ピースボート事務局での交流会などのプログラムを予定している。日本到着翌日の30日には、神奈川県・川崎市立井田中学校サッカー部との交流試合をおこなった。

「ナゴヤ・エキトピアまつり」にピースボートが参加
 4月28日(金)〜5月5日(休)の日程で開催されている「ナゴヤ・エキトピアまつり」で、ピースボートがボランティアスタッフを中心としたバンドによるチャリティーライブを開催。「世界中の子どもたちにサッカーボールを」と集まった観客に協力を呼びかけた。
 このイベントを主催しているのは、名古屋駅前商店街を中心とする実行委員会。後 援には名古屋市、愛知県などの自治体が名前を連ねている。ピースボートは、昨年から名古屋でもボランティアスタッフ活動を開始しており、それをきっかけに今回の参加が決定した。
 また「エキトピア祭り」では、「世界の子どもたちに文房具を送ろうキャンペーン」「中古衣料40トン回収大作戦」と題し、古着や文房具の収集もおこなわれている。回収センターに集まったこれらの物資は、今後ピースボートが企画するクルーズで、世界各地へ援助物資として届けられる予定だ。

「石原発言」糾弾! 緊急リレートークに300名が来訪
 4月30日午後、東京・水道橋の「アジア青少年センター」において、『「万国人」 が大騒ぎ〜私はなぜ石原発言に怒るのか〜』と題された緊急リレートーク集会がピースボートの主催によって開かれた。「三国人」が「大きな騒じょう事件」を起こした際には自衛隊に出動を要請するという、石原東京都知事の発言にたいし、「万国」から結集した各方面の発言者がそれぞれの「怒り」を表現した。会場には定員を越える300名の参加者が集まった。おもなスピーカーは、パキスタン人ジャーナリストのM ・ズベルさん、津田塾大学教授のダグラス・ラミスさん、河内音頭家元の河内家菊水丸さん、東大教授の姜尚中さん、作家の灰谷健次郎さんら。このなかで在日韓国・朝鮮人の辛淑玉さんや朴慶南さんらが呼びかけ人となっている「石原やめろネットワーク」への人的な協力要請もあった。
(ホームページhttp://www.sps-kogasha.co.jp参照)

地球大学講座「子どもの事件から日本人がみえる」
 4月に開校したピースボート地球大学の第3回国内講座が、4月28日(金)にシニア ワーク東京でおこなわれ、約30名が来場。講師は、オウム真理教被害対策などで有名 な弁護士の伊藤芳朗さんで、最近、日本で増加している、子どもや若者がおこす残忍で奇妙な事件の経緯や原因を読み解くなかで、わたしたち日本人、日本社会が抱える病理や難問についてやさしく解説した。
 次回の地球大学国内講座は以下のとおり。

 「日本周辺の軍事情勢」 講師:田岡俊次(朝日新聞編集委員)
 5月13日(土) 18:30〜20:30 シニアワーク東京 第2セミナー室

ヨハン・ガルトゥングがピースボート地球大学講師に
 平和学の第一人者で、オスロ国際平和研究所を創設したヨハン・ガルトゥングが、4月28日にピースボートのスタッフと会食し、ピースボート地球大学のアカデミックカウンシルのメンバーに加わることを快諾した。今後、ピースボートのクルーズに乗船し、船内でいくつかの講座を担当する予定。


今後のピースボート
東京・夢の島競技場でサッカーフェスティバルを開催
 ピースボートでは、5月5日(休)、東京都江東区の夢の島競技場にて、飛田給、ラ スカル千駄木、美浜南、塔山、砂町の少年サッカーチーム5チームを招いて、東ティ モールの少年サッカーチームと交流する「サッカーフェスティバル」を開催する。
 これは、昨年からピースボートが取り組んでいる、サッカーボールを世界の子どもたちに届けようというプロジェクト「ピースボール」の一環として企画されたもの。 東ティモールから来日中の少年サッカーチームを交えてのサッカー試合のほか、J リーグ選手やOBなどの協力を得てのオークション、東ティモールやピースボートの援助活動などについて紹介するブースの開設、もと日本代表選手で現在サッカー解説者のピースボート水先案内人・金田喜稔さんによるサッカー教室などのプログラムをお こなう予定。オークションの収益金、および当日会場で呼びかける募金で集まったお金は、東ティモールの現地NGOを通じて、東ティモールでの学校の校舎建設・備品購入などに充てられる。フェスティバルの日程などは以下のとおり。事前の予約などは必要ない。
ピースボート「サッカーフェスティバル」(入場無料)
2000年5月5日(休) 10:00〜
東京都江東区「夢の島競技場」(JR京葉線/有楽町線/臨海副都心線新木場駅から徒歩5分)

紛争解決のため「平和の仲介人」に
1993年に独立したアフリカの小国エリトリアが、旧支配国のエチオピアとふたたび国境紛争を続けていることは、日本国内でも大きく報道されてきた。和平の気運が高まった99年5月には、オランダ・ハーグでの国際会議において、第1回和平会談が実現 したが、公式会議では成果を得ることができなかった。しかし、非公式会議におい て、和平会議の継続を両者が熱望していることが確認された。これを受けて、ピース ボートでは、両国に対して利害関係のないNGOだからこそ役立つことがあるとの考え から、第2回和平会議を東京で、ピースボートが主催する形で開催することを提案した。
 来る5月31日に両国代表団が来日し、6月3日には東京・渋谷のウィメンズプラザに おいて同会談が実現することが、5月1日までに決定した。代表団には、両国の憲法制 定委員会委員長やハーグ会議参加者が含まれており、ピースボートは日本のNGOとして初の試みとなる国際紛争解決のための「平和の仲介人」となる。この事業は東京都 からの資金的な後援を受けて実現する予定だ。

第28回ピースボート「地球一周の船旅」 9カ国から奨学生が乗船
 ピースボートとして10周目となる地球一周が、5月22日(月)に東京の晴海埠頭から出航し、3カ月の航海に出る。使用する客船は、これまでピースボートで4度の地球 一周クルーズにチャーターしている「オリビア号」。乗客数は600名を越え、日本国籍以外にも、さまざまな国籍の参加者が乗船する予定。なかには日本在住の外国人を 対象に公募した国際奨学生(International Students - IS)として選出された、フィリピン、スペイン、ヨルダン、イタリア、アメリカ、カナダ、チェコ、ルーマニ ア、ベトナム、と多様な国籍の9名が含まれる。ISは船内では地球大学の英語授業を受講するほか、日本人の地球大学生とのゼミや国際交流活動に積極的にかかわる。また寄港地では社会問題や国際政治をテーマにしたスタディツアーにも参加。今後のクルーズでも奨学生を公募していく予定である。

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