PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.37  4月11日号
先週のピースボート
ボスニア出身のジャーナリストが広島を訪問
 ピースボート地球大学開校イベントのため来日していた、ボスニア出身のジャーナ リスト、ヤスナ・バスティッチさんが、4月8日、広島市を訪問。原爆資料館の見学、 被爆者との会見などを終え、広島市民との交流会をもった。バスティッチさんは、先 日取材を終えたばかりのユーゴ連邦コソボ自治州の現状について、「いまだ行政機関 の整備が進んでいない」などと報告。市民からの質問にも熱心に耳を傾けていた。
 また、翌9日には、東京・新宿区の早稲田奉仕園にて、講演会「コソボ最新報告〜 NATO空爆から1年〜」が開催され、約80名が来場した。日曜日の夕方ながら、開場は 立ち見も出る満席に。講座終了後にも活発な質問が飛び交い、バスティッチさんを囲 んでの夕食会も催された。

「NO NOアイボリー」キャンペーンの署名を環境庁へ
 4月7日(金)、ピースボートスタッフの小島愛子ほか2名が、東京・霞ヶ関の環境庁を訪問、現在航行中の「南回り地球一周クルーズ」で集めた「NO NOアイボリー」キャンペーン署名661人分を自然保護局に手渡した。
 これは1994年のワシントン条約会議で、日本を世界唯一の輸入国とする象牙取引再 開が決定され、昨年、実際に取引が再開したことに反対するキャンペーン。ピース ボートでは、昨年の「南回り地球一周クルーズ」から続いてこのキャンペーンを展 開。ケニア寄港の際にも反対アピールをおこない、船内で取引再開反対の署名を集め るなどの活動を続けてきた。
 「密猟を防ぎ、象を守るために、象牙取引は禁止すべき」というピースボートスタッフに対し、自然保護局は「現在輸入している象牙は、すでに過去に死んだ象のもの。また象自体の数も増えており、問題はない」として、象牙取引を続けていく姿勢を崩さなかった。

ユネスコ本部からピースボートに激励メッセージが
 4月9日(日)、ピースボートの活動報告を受け取ったことを知らせるレターが、パリ・ユネスコ本部からピースボート事務局に届けられた。
 現在航行中の「南回り地球一周クルーズ」、前回の「北回り地球一周クルーズ」 は、ともにユネスコが提唱する「平和文化の国際年」の公式プログラムに認定されている。寄港地では、ユネスコによる平和宣言文「マニフェスト2000」への署名を集めるなどの活動をおこなってきた。レターは、「ピースボートの活動を評価する」と述べるとともに、「今後も活動を継続させていってほしい」との激励で締めくくられていた。


今後のピースボート
第27回ピースボート「地球一周クルーズ」が東京・晴海に帰港
 今年1月に出航した第27回ピースボート「南回り地球一周クルーズ」が、3カ月間の 航程を終え、4月14日(金)正午、東京・晴海港に帰港する。帰港時の乗船者人数は 605名。なかには、昨年10月に出航した「北回り地球一周クルーズ」から連続乗船 し、6カ月の旅を終えての帰国となる人も。
 また、同日14時から、晴海客船ターミナルにて、帰国報告イベントを開催する。今 回のクルーズは、ユネスコが提唱する「平和の文化国際年」の公式プログラムに認定 されており、各寄港地では「マニフェスト2000」と呼ばれる平和宣言文への署名を集 めるなどの活動をおこなってきた。イベントではこの署名を日本ユネスコ協会連盟の 代表に手渡すほか、各寄港地での活動報告、約50名のピースボート参加者による、マ ニフェスト2000をモチーフとしたダンスのパフォーマンスなどを予定している。

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