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●NO.35 3月23日号 |
先週のピースボート |
マダガスカルへコレラ募金
2月11日、12日の2日間にわたって、ピースボートではマダガスカルのチュレアルに初寄港し、ベレンティ、ムルンダバなどの観光地へのツアーのほか、チュレアル市内では現地の人たちを招いた大交流会など、さまざまなプログラムを催したが、ちょうどその数週間前、マダガスカル北西部を襲った豪雨の影響で、マダガスカル南西部では、コレラが蔓延し、多くの住民が感染、死者も出るなど、深刻な事態となっていた。現地で活動する「国境なき医師団」のスタッフによると、治療のための薬が不足しており、この状態が続くようであれば、数百人規模の死者を出すことになるという分析がなされた。ピースボートでは、この事態を参加者に説明し、支援を呼びかけたところ、約780ドルの募金が集まった。これにピースボート事務局からの援助金3000ドルをあわせて、マダガスカル現地で活動する医療支援NGO「メディソン・デュ・モンド」に送金し、コレラ患者の治療に役立ててもらうこととなった。
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今後のピースボート |
東ティモールの子どもたちが日本へ
東ティモールを訪れていたピースボートスタッフの古山葉子、鹿島義之が、今月18日、帰国した。今回の訪問は、今年8月からの「南十字星クルーズ」で現地を訪れる際のツアーの準備などを目的としたもので、同じくスタッフの田中雅之が、引き続き現地で交渉・調査を進めている。
昨年の住民投票を経て、ようやく「独立」が決定、現在、ゼロからの新しい国づくりを進めようとする東ティモールだが、人々の置かれた状況はまだまだ厳しい。古山たちの報告を受け、ピースボートでは、9月の寄港の際に、いくつかの援助物資を船に積んで届けるというプロジェクトを進めていくことを決定した。現地からの要望が高いのは、鋤や鍬などの農機具や野菜の種、農作物を街まで運んで売るための交通手段となる車やバイクだという。さらに、職業訓練に役立てるためのパソコンを届けてほしいという声も多かった。これらの援助物資を、直接農村など人々のところまで届け、いっしょに農作業などを手伝おうというオプショナルツアーも計画している。
また、それと並行して進行中なのが、東ティモールでも人気の高いスポーツ、サッカーに関するプロジェクト。まだ数がじゅうぶんではないサッカーボールやサッカーゴールをほかの援助物資とともに届けるほか、4月末から約10日間の日程で、東ティモールの子どもたちを日本に招いてサッカーフェスティバルを開催しようという企画が進行中だ。チャリティーとなるイベントでは、日本の少年サッカーチームによるサッカー大会のほか、Jリーグ選手などに協力を得てのオークション、東ティモールへの援助物資の呼びかけなどを企画している。そのほか、子どもたちの滞在中には、Jリーグの試合観戦のほか、全国の中学校のサッカーチーム訪問などのスケジュールを準備中だ。これから組織として立ち上がろうとしている東ティモールのサッカー協会も、この「招待」を実現させようと、すでに大張り切りだという。
ピースボート乗船者の伊藤邦明さんが兵庫県・明石市で写真展を開催
1994年以来、3度にわたってピースボートの地球一周クルーズに参加している盲目のアマチュアカメラマン、伊藤邦明さんが、兵庫県・明石市で、今までのクルーズで撮影した写真を展示する写真展をおこなう。
仕事中の事故で視力を失った伊藤さんが、そのあと初めてカメラを携えて参加したのが、94年のピースボート・地球一周クルーズ。以来、妻・七重さんの協力を得て、伊藤さんが世界各国で撮影した写真は、日本国内だけでなく、クルーズで訪れた世界各国でも展示され、多くの人の心を捉えてきた。今回の写真展は、過去に伊藤さんといっしょにクルーズに参加した人たちの呼びかけで実現したもの。
伊藤邦明写真展『風と音の詩』
場所:明石市立勤労福祉会館 1Fギャラリー
(兵庫県明石市相生町2-7-12/JR・山陽電鉄明石駅より徒歩10分)
期間:3月22日(水)〜27日(月) 9:00〜18:00(26日は17:00まで、最終日は15:00まで)
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