PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.31  2月14日号
先週のピースボート
「エリトリア・ロースクールプロジェクト」でエリトリア人学生が来日
 2月12日、アフリカの新生国・エリトリアへの支援を続けてきたピースボート・エリトリアチームが企画した「ロースクールプロジェクト」で、エリトリア人パウロス・ゲザイさんが来日した。このプロジェクトは、独立後独自の法律制定に取り組むエリトリアの若者に、日本で法律について学んでもらおうというもので、昨年に続いて2回目の実施となる。
 パウロス・ゲザイさんは、エリトリアの首都、アスマラの大学で法律を学ぶ大学生。2月21日まで約10日間の日本滞在中は、インターネット弁護士協議会の牧野弁護士、エリトリア訪問経験を持つ上柳弁護士、モルガンスタンレー法務部長の岡村弁護士らとの会見、東京高等裁判所の見学などのスケジュールをこなす。また、2月18日には、名古屋大学でシンポジウム「平和構築のための国際協力・エリトリアの国造りと法」に参加、講演をおこなう予定だ。

サッカー解説者の金田喜稔さんがピースボート事務局を訪問
 2月10日、元サッカー日本代表選手で現在サッカー解説者の金田喜稔さんが、東京・高田馬場のピースボート事務局を訪問した。金田さんは、第26回ピースボート・北回り地球一周クルーズにも水先案内人として乗船。サッカー教室をはじめとする船内講座が大人気を呼んだ。日本で集めたサッカーボールを世界の国々に届け、サッカーを通じて交流しようという「ピースボール」プロジェクトにもご協力をいただいている。
 「高田馬場に来るのも初めて」という金田さんの話を聞こうと、集まったボランティアスタッフの数は約50名。金田さんは、北回りクルーズ乗船時のビデオを見ながら、「サッカーをしたくても、ボールがないという子どもたちもいる。世界にはそういう『サッカー』があるということを、日本でサッカーをしている人たちにもっと伝えたい」と語り、ピースボールのメンバーを激励した。

ピースボート参加者が岩波書店から出版の書籍に体験談を寄稿
 昨年の「南回り地球一周クルーズ」、今年1月に終了した「北回り地球一周クルーズ」乗船者のひとり、山本和美さんが、3月に岩波書店から刊行される書籍「私の定年後」に体験談を寄稿している。
 山本さんは、1985年にピースボートに初参加。参加したクルーズは、実に16回にのぼる。今回は、岩波書店が実施した「私の定年後」というタイトルでの原稿募集に応募、採用されたもの。98年の「春風ASIANクルーズ」での体験など、山本さんの15年にわたるピースボートとのかかわりが綴られている。


今後のピースボート
アフリカNGOフォーラム開催中
 現在航行中の「南回り地球一周クルーズ」船上で、2月7日のケニア出港後から開催されているのが「アフリカNGOフォーラム」だ。
昨年11月、ナイロビで開かれた「全アフリカ平和会議」にて、ピースボートの洋上NGOフォーラムがその公式フォローアップ会議に指定されたことを受けて、「全アフリカ平和会議」の主要メンバーがピースボートに乗船。「アフリカにおける軍縮」をテーマに議論をたたかわせている。
 乗船中のメンバーは、ソマリア人のアハメッド・フセイン・ムルサルさん(ソマリア問題専門家)、ウガンダ人のジェニファー・カブマさん(IPPNW核戦争防止国際医師会議ウガンダ支部メンバー)、タンザニア人のブベルア・カイザさん(ダルエルサラム開発問題のNGO職員)、ケニア人のヘレイン・アンヤンゴさん(IPPNWケニア支部メンバー)の4人。16日の南アフリカ・ケープタウン寄港まで、活発な意見交換をおこなっていく。

ピースボートセミナー「魔法の島・ガラパゴスの動物たち」を開催
 昨年、ジャーナリストや大学教授などの講師陣によるわかりやすい話で大好評を得たピースボートセミナーが今年も開催されることになった。
 第一回の講師は、カメラマンの辻丸純一さん。パプアニューギニアの写真集などの出版でも知られる辻丸さんは、ピースボートが5月出航の地球一周クルーズでもスペシャルツアーで訪れる「世界最後の秘境」ガラパゴス諸島に魅せられ、何度も現地に足を運んで写真を撮り続けている。今回は、多数のスライドを交えてその魅力について語っていただく。

ピースボートフォーラム「魔法の島・ガラパゴスの動物たち」
講師:辻丸純一(カメラマン)
日時:2月19日(土)18:30〜20:30
場所:中野サンプラザ 8F 研修室(中野駅北口徒歩3分)
参加費:500円 *第28回ピースボート地球一周クルーズ申込者は無料

「カンボジアから地雷をなくそう・なんだろう地雷教室」展開中
 97年12月から、カンボジアの地雷撤去支援をおこなってきた「ピースボートカンボジアチーム」が開催する「出前地雷教室」が好評を呼んでいる。
 「カンボジアチーム」が立ち上がったきっかけは、98年春の「春風アジアンクルーズ」。
 前年の冬に事前準備のために現地を訪れたスタッフの「カンボジアに埋まっている地雷は、100円あればひとつ撤去できる」という報告を受けて、「カンボジアから地雷をなくそう100円キャンペーン」が立ち上がった。年末年始をはさんで、都内や大阪市内、また99年の長野オリンピック開会式などで街頭募金をおこない、現地の地雷撤去機関に資金援助を続けてきた。
 チームのメンバーがじっさいに現地を訪れたあと、「お金を集めるだけではなく、この現状をもっと多くの人に伝えたい」と始めたのが「なんだろう地雷教室」だ。信管を抜いた本物の地雷を手に取ってもらったりしながら、自分たちの目で見たカンボジアの現状をわかりやすく話す。開始以来2年弱、北は新潟、南は九州・大分まで、訪問した場所は50カ所にもなった。今月も3件の「出前」の依頼を受けている。

 2月4日(金) 東京都三郷ロータリークラブ
 2月19日(土) 横浜市立泉が丘中学校 3年生の社会科の授業として
 2月20日(日) 千葉県ガールスカウト第80団

 「出前」を希望する方は、ピースボート東京事務局(担当:新妻、阿部)まで。交通費のみ負担をお願いしているが、場所、人数の大小などはいっさい問わない。

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