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●NO.30 2月3日号 |
先週のピースボート |
5月出航の地球一周クルーズ、まもなく満席に
昨年11月に発表された、5月出航の第28回ピースボート・地球一周クルーズに、申し込みが殺到している。
今回のクルーズは、ピースボートにとってちょうど10回目の地球一周となる。ふたつの運河を通りながら、寄港地の中でも人気の高いアフリカ・ケニアを訪れるという、ピースボート初の航路が人気を呼び、発表直後から多くの申し込みが寄せられていた。特に年が明けてからの申し込みはたいへん多く、なんと先週一週間だけで120件以上の人からの申込書が届いたという。すでに満席となっているクラスもあり、残席はわずかだが、引き続き申し込みは受け付けていく。問い合わせは(株)ジャパングレイス(TEL:03-3363-8065)まで。
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今後のピースボート |
南アフリカで旧黒人居住区の学校を訪問
現在航行中の第27回ピースボート・南回り地球一周クルーズは、2月16日・17日に南アフリカ共和国のケープタウンに入港する。ここでは、アフリカ南端の地として有名な喜望峰を訪れるツアーや、南ア初の黒人経営ワイナリーを訪問するツアーなどのほか、旧黒人居住区のひとつ、ランガでの学校訪問を予定している。
現在、ランガに暮らす人たちの大半は、あのネルソン・マンデラと同じコサ族の人々。ひとつだけしかないハイスクールには、約1500人の生徒が通っている。ピースボートの訪問時には、クラブ活動としてひじょうにさかんなスチールバンドが演奏を披露してくれる予定。独特の舌打ち音が美しいコサ語の伝統的な歌や、新生南アの国歌である「コシシケレリアフリカ」の合唱を聞くことができるのも楽しみだ。
ランガハイスクール校長のモルガン氏は、付近の教育委員会などでも顔の広い人物だが、今回のピースボート訪問をひじょうに楽しみにしてくれている。彼のネットワークを通じて、当日は近くにある、白人だけの学校に通う生徒たちもランガハイスクールへやってきて、一緒にサッカーなどを楽しむことになった。彼らは、すぐ近くに暮らしていながら、今まで旧黒人居住区に足を踏み入れたこともなかったという。当日は、アパルトヘイト廃絶後の新生南アを象徴する、歴史的な一日になるかもしれない。
パラグアイに自転車60台を寄贈
3月2日に寄港するアルゼンチンのブエノスアイレスでは、目黒区役所から寄贈された自転車60台を降ろし、陸路で隣国ウルグアイへと届けることになっている。
発端は日本のパラグアイ大使館からピースボート事務局へ寄せられた一本の電話。ピースボートは今までパラグアイへ寄港したことはなく、突然ともいえる連絡だったが、用向きはこうだった。「私の国、ウルグアイでは、市民の足として自転車が活躍しているが、貧しくて買えないでいる人もたくさんいる。聞いたところ、日本では自転車がたくさん余って、処分されているという。そこで、それを、南米にもよく訪れているというピースボートで集めて、贈ってもらえないだろうか―」。
ピースボートでは、95年にもキューバへ100台以上の自転車を届けたという前例がある。その際に大阪市役所からの寄贈を受けた経験を生かし、自治体をいくつかあたってみたところ、目黒区役所から快くご協力をいただくことができた。
ウルグアイまで運ばれた自転車は、現地の市民団体「ドン・ボスコ・ロガ」の受け入れで、ウルグアイ市民の手に届けられる予定だ。
エリトリアロースクールプロジェクト第二弾を実施
ピースボートが1995年に初訪問したアフリカの小国、エリトリア。ピースボートは、96年には初のオリンピック出場に向けての支援を、そして97年からは、まだ独立して10年に満たないこの国の法整備を支援するなど、さまざまな形でエリトリアとのつながりを作ってきた。97年には、当時東京大学の学生だった司法修習生をボランティアとして現地に派遣もしている。
そして2000年を迎えた今年は、昨年に引き続き、エリトリアから法曹関係の留学生を招待し、日本の法律について学ぶ機会を持ってもらおうという「ロースクールプロジェクト」の第二弾を実施することとなった。2月12日から約1週間の日程で、エリトリアの学生1名が来日。弁護士や法曹関係者による講義、裁判所などの施設の見学などを予定している。何年にもわたってこのプロジェクトに関わりつづけているスタッフのひとりは、「エリトリアの法律作りに役立ててもらうだけでなく、日本とアフリカの関係を前進させていくひとつのきっかけとなれば」と話している。
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