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●NO.27 12月27日号 |
先週のピースボート |
メキシコでルチャリブレを観戦
クルーズ中の第26回ピースボートは、12月16日に、メキシコの港町、アカプルコに寄港。ここでは、メキシコ庶民の最大の娯楽とも言えるプロレス、「ルチャリブレ」を現地の人たちと一緒に観戦しようという無料のオプショナルツアーを実施した。
会場となったアレナコロッセオは、普段から定期的にルチャリブレの興行がおこなわれている下町のスタジアム。試合の日には、おじいちゃんから小さな子どもまで、家族総出で観戦にやってきた人たちでいっぱいになるという。
今回の興行は、日本初のプロレス学校である「闘龍門」とピースボートとの共同プロジェクト。現地で活躍するメキシコ人レスラーと、闘龍門で学ぶ日本人若手レスラーが入り混じり、全4試合を繰り広げた。いちばんの盛り上がりを見せたのは、ケガからの復帰第2戦となる闘龍門のレスラー、ドラゴンキッドと、「アカプルコの青い風」と呼ばれる、アカプルコ1の人気レスラーとがタッグを組んで挑んだメインイベント。メキシコ人タッグチームを相手に、ドラゴンキッド組が見事な勝利を収めると、会場は大歓声にわいた。
大半が「プロレス観戦初体験」のピースボート参加者からは、レスラーたちの繰り広げる技のひとつひとつに驚きの声が。現地の人たちと一緒になって声援を送る姿があちこちで見られた。
伊藤千尋フォーラム「国境を越えて21世紀のあなたをつかめ」を開催
12月23日、東京・飯田橋のシニアワーク東京にて、ピースボート水先案内人としておなじみの朝日新聞記者、伊藤千尋さんによるフォーラム「国境を越えて21世紀のあなたをつかめ」が開催された。
伊藤さんのお話はまず、ちょうど10年前のこの日に現地入りしたというルーマニア革命取材のエピソードから始まった。そのほか、キューバでのサトウキビ刈り、「ジプシー」(ロマ民族)を追いかけてのヨーロッパ縦断、そして中南米特派員としてのブラジル滞在など、まさに「国境を越えて」の体験を熱っぽく語る伊藤さんに、約120名の来訪者は熱心に耳を傾けていた。特に、これからピースボートに参加しようとしている人も多く来訪していたため、「安定だけを求めるのではなく、常に新しいものに向かって動いていってこそ、人は本当に生きているといえるのでは」という伊藤さんの台詞には、共感するところが大きかったようだ。
ブラジルの子どもたちへパソコンを届けよう〜Passoプロジェクト進行中
ピースボートでは99年春から、ブラジルのスラムのコンピュータ学校へ中古パソコンを届けようという呼びかけをおこなってきたが、2000年1月の出航を控え、集まったパソコンの数は、約90台となった。
集まったコンピュータの届け先となるのは、ブラジルのスラムでコンピュータ学校を開くNGO「コンピューター科学民主化委員会(CDI)」。1985年の設立以来、少しずつ学校の数は増えており、現在ブラジル全体では80にものぼるという。この学校は、無料奉仕ではなく、継続的なプロジェクトとしていくために、わずかながらでも授業料(月額300円ていど)を課しているのも特徴のひとつだ。ピースボートでこのプロジェクトを担当してきた山本奈美は、「有料にすることによって、学びに来る子どもたちも本当に真剣になる。食うや食わずのスラムで、どうしてコンピュータなの?
と思うかもしれませんが、これによって子どもたちは、就職の機会を得るだけではなくて、生きがいや楽しみそのものも手にすることができるんです。コンピュータに向かっている子どもたちは、すごく生き生きしているんですよ」と語る。
ピースボートが訪問を予定しているのは、ブラジルでも指折りのサンバチームを抱えることで有名なスラム、マンゲイラにあるCDIの学校。寄港時はちょうどリオのカーニバルの1週間前となるため、かなりの盛り上がりが予想されている。
なお、このプロジェクトの様子は、28日朝放映のNHK「おはよう日本」でも紹介される予定。
中古パソコンは、1月10日頃まで受け付ける予定。なお、コンピュータの機種などによっては対象外となるものもあるため、事前ピースボート事務局(03-3363-7561)まで必ず問い合わせを。
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今後のピースボート |
間もなく日付変更線で新ミレニアム!
現在、地球一周の途上にある第26回ピースボートは、27日にタヒチを出港し、間もなく日付変更線上に到達する。到着予定は、現地時間で12月30日午後9時。日付変更線上で、いったん停止し、深夜を待ってカウントダウンを開始。そして、0時と同時に変更線を西側へと進み、日本よりも4時間早く(すなわち日本が紅白歌合戦で盛り上がっているころ)、新ミレニアムの2000年を迎えることになっている。
そして、本船「オシビア号」は、新年1月15日正午に東京・晴海港へと帰港する予定。同客船ターミナルでの出迎えは、だれでも自由に行える。希望者は、東京事務局まで(船内見学は不可)。
年始も全国で説明会を開催
来年5月出航の地球一周クルーズは、11月15日の参加者募集から一ヶ月で、定員の600名の50%となる300名が参加を決めている。まだ、各クラスとも残席はあるが、今月だけで900件を越える資料請求があり、新年早々にも満席となることが予想されている。
その年始にも、ピースボートでは全国各地での説明会を準備している。クルーズのみならず、ピースボートとは?といった基本的な説明や、各地で行えるボランティアの説明も含まれている。説明会の参加は無料で、事前の予約なども必要ない。
東京 中野サンプラザ8F 第5研修室(中野駅北口徒歩5分)
1月9日(日)18:30〜
大阪 ハービスプラザ3F旅のセミナールーム(JR大阪駅桜橋駅徒歩5分・ホテルリッツカールトン下)
1月8日(土)17:30〜
福岡 アクロス福岡会議室607(地下鉄天神駅16番出口)
1月8日(土)18:30〜
熊本 熊本市国際交流会館第2会議室
(交通センターより徒歩5分、市民会館向かい)
1月7日(金)18:30〜
長崎 ハーバーイン長崎2F(長崎県庁ななめ前)
1月9日(日)13:30〜
また、以下の日程で、ボランティアスタッフ希望者のための説明会も実施する。
ピースボート東京事務局
1月2日(日)14:00〜
1月8日(土)14:00〜
ピースボート大阪事務局
1月9日(日)14:00〜
ボランティアスタッフセンター福岡
1月10日(休)14:00〜
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