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●NO.21 11月1日号 |
先週のピースボート |
香港で日本軍政史跡をめぐる
10月22日、ピースボートは香港に入港し、乗船者のうち約50名が1942年からの日本軍政時代を伝える日本軍司令部跡や防空壕、元慰安所などをめぐるツアーに参加。案内役は、香港史研究者の和仁廉夫さんと香港在住の歴史研究者・高添強さん。このツアーには香港索償協会代表の呉溢興(ン・ヤットヒン)さんも参加。補償をもとめて日本で提訴している軍票問題についてアピールした。呉さんは、1994年以来、ピースボートが香港を訪問するたび、現地ツアーに同行し、ピースボートの参加者に香港近代史の一断片を語ってくれる。
ベトナム・フエの施設へ援助物資を代行輸送
現在航行中の「北回り地球一周クルーズ」は24日にベトナム中部のダナンに入港。寄港時には、陸路3時間の距離にあるフエを訪問し、市内のストリートチルドレンの共生施設である「フエ子供の家」にて子どもたちとの交流も行った。ここでは、日本の元教員、小山道夫さんらが、市内の路上で生活する子どもたちに生活の場を与える活動をおこなっており、ピースボートとは97年からのおつきあいとなっている。
訪問時には、多くの荷物を運べる船の特性を活かして、日本の支援団体から寄せられた物資を代行輸送を担っており、今回も52台の車椅子、281台のベビーカーをはじめ、衣類、文具、楽器など約800箱を現地まで届けた。
ピースボートが次回予定している「南回り地球一周クルーズ」(2000年1月16日出航)では、再び同地を訪れるが、船内に小山さんのほか、子供の家で暮らす子供も招いて、ベトナムが抱える現在の問題などをお話いただく予定もある。
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今後のピースボート |
来年5月からの地球一周クルーズ発表!
ピースボートでは2000年クルーズの第2弾として、2000年5月出航の通算10回目となる地球一周クルーズを発表した。2000年5月22日(月)に東京晴海を出航し、香港、ベトナム、シンガポール、スリランカ、セイシェル、ケニア、エリトリア、エジプト、イスラエル、ギリシア、クロアチア、イタリア、スペイン、キューバ、メキシコ、カナダ、ロシアをめぐって、8月19日(土)に再び東京に戻ってくる、90日間のクルーズ。パナマで離脱してガラパゴス諸島に行けるコースもある。料金は、90日間フルクルーズで98万円より(4人部屋)。
申込開始は11月8日(月)の予定。詳しくは、(株)ジャパングレイス高田馬場営業所まで。
週刊新潮による名誉毀損事件が結審
ピースボートが、「自らが企画したクルーズについて、著しく名誉を傷つけられる報
道をされた」として、発刊元の新潮社などを相手に起こしていた裁判の二審が10月27日に結審となった。これは、1994年10月に、週刊新潮が事実関係を詳細に調査することなく、一部乗船者の苦情を過大に取り上げ、「惨憺旅行にした責任者」などの見出しをつけて報道した記事に対する裁判。東京地裁における一審は、「新潮社による報道は、ピースボート側の名誉を著しく傷つけるもの」として、ピースボートら原告の訴えを全面的に認め、総額200万円の損害賠償を新潮社に課していた。この判決を不服とした新潮側は、東京高裁に控訴し、結審となったもの。
判決は、12月22日(水)13:15より東京高裁813法廷にて行われる。
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