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●NO.19 10月4日号 |
先週のピースボート |
台湾大震災 緊急現地報告会
9月25日から台湾南投県の埔里(プーリー)、東勢、集集などを中心に、被災状況を調査してきたピースボートスタッフの山本隆、櫛渕万里が30日に帰国。10月3日(日)18時から、シチズンプラザ(東京都新宿区高田馬場)でスライド上映をまじえ、緊急報告会を開いた。参加者は約30名。
1995年の阪神大震災や先頃のトルコ大震災でも、現地支援活動の経験をもつ山本が、過去の活動と比較しながら、台湾での復興作業の早さや、統率のとれた台湾軍が救援活動に大きな役割を果たしている状況などを話した。櫛渕の報告によると、いま現地で必要とされているものが、テント村を作るためのブルーシートと、虫除けの蚊帳だという。
今後のピースボートの支援活動は、当面のあいだ、ブルーシートの募集とその保管・輸送のための経費をまかなう支援基金の呼びかけを中心にすすめる予定。
ブルーシート2トン台北に到着 被災地で分配
神戸市職員労働組合から提供を受けたブルーシート2トンは、9月30日13時55分発、エバー航空2131便で関西空港から台北に空輸された。台北からは、内政府社交司を通じて、南投縣の救援センターに運搬され、埔里などの被災地で分配されることになる。
今後もブルーシートの提供を呼びかけ
被災地では住居を失った人たちのために、軍や民間団体の手で仮設住宅やテントが設置されているが、数が不足しているうえに、住環境がよいとはいえない。とくに南投縣埔里では、人口8万人のうち、6万人が被災しているといわれ、早急に避難所を設置するためにも、ブルーシートがひじょうに役に立つと考えられる。だが、台湾国内では入手困難なものなので、日本での提供を呼びかけている。大きさは、3.6m×5.4mのものが標準。
トルコ・台湾被災者支援募金
トルコ地震救援と合わせて、台湾大地震被災者支援募金の協力も継続して呼びかけている。
郵便振替口座 00180-6-705651 口座名 ピースボート援助プロジェクト
※通信欄にかならず「トルコ大地震支援」または「台湾大地震支援」と明記のこと。
コソボNGO訪問ツアー 実施決定
9月23日よりコソボでUNMIK(国連コソボ暫定行政支援団)や現地NGOと受け入れ交渉に当たっていた、ピースボート共同代表の吉岡達也(38)が帰国。10月18日に東京晴海を出航するピースボート「北回り地球一周クルーズ」途上、日本人参加者24名による11月18日から4日間のコソボNGO訪問のプログラムが決定した。
内容は、現在コソボの行政機能を一手に引き受けるUNMIC、帰還難民の越冬準備を支援しているUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)などの国連機関の訪問に加え、震災時に使われた神戸からのプレハブ住宅を現地で建てる活動をおこなっている日本のNGO「ピース・ウイング・ジャパン」やその他のNGO、またUS
AIDなどの活動現場を見学する。現地ではアルバニア人の帰還難民家庭にホームステイをするが、アルバニア人と対立するセルビア人家庭の訪問も予定している。
さらに元コソボ解放軍兵士やNATO軍兵士と交流するとともに、集団住民虐殺現場の検証や犠牲者の家族の証言を聞き住民虐殺現場の検証もおこなう。
エリトリア調査団派遣 難民キャンプも訪問
10月3日、ピースボートスタッフの吉井麻央がエリトリア現地調査に出発した。6日には山本隆が出発して、合流予定。エリトリアには今年の「北回り地球一周クルーズ」で11月8日、マッサワに寄港する。今回の訪問では、ピースボートが寄港するさいに実施するオプショナルツアーの準備のほかに、エチオピアとの国境紛争の影響で流入しているエリトリア系難民の避難キャンプの状況を調査もおこなってくる。
マッサワでは独立戦争を闘った兵士たちとの交流、持続可能な発展をめざす女性プロジェクト現場訪問、若者たちとのスポーツ交流、スーダンからの帰還難民キャンプ訪問、荒野でラクダに乗ってキャラバン体験などのオプショナルツアーを予定している。
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今後のピースボート |
イスラエル調査団 10月8日に出発
「北回り地球一周クルーズ」の寄港地のひとつ、イスラエルへ、10月8日に調査団が出発。メンバーはピースボートスタッフの吉岡達也、山本奈美、清水義教の3名。ハイファ、エルサレム、ヘブロン、ゴラン高原などをまわる予定。
アジア・太平洋旅行博に出展
会場内の「海外おもしろ旅行博」にピースボートでブース展示する。
10月8日(金)〜11日(休)
マリンメッセ福岡(福岡市博多区。市営地下鉄呉服町)
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