PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.18  9月27日号
先週のピースボート
台湾大地震の緊急支援活動開始
 9月21日未明に台湾で発生した大地震では、現在までの報道によると、死者が2,000人を越える大惨事となった。また住居を失った被災者が20万人以上ともいわれ、各方面からの救援が求められている。
 ピースボートでは、とくに避難キャンプで暮らす人びとの生活を支援するために、何ができるのかを調査する目的で、急きょスタッフを現地に派遣。日本国内でも、街頭と郵便振替による被災者支援募金を呼びかけている。
 1995年の阪神大震災で、1,000人以上のボランティアを組織して神戸市長田区に派遣したピースボート。援助物資の輸送、物資配給から、情報紙の発行、子どもや老人のメンタルケアまで、広汎なボランティア活動を展開するなかで、市民の力を結集することの大切さを知った。この経験を活かして、先月起こったトルコ西部地震にたいして支援活動を開始していた。
 このたびの台湾大地震においても、ピースボートのこれまでの経験とネットワークを活かしながら、できるかぎり支援をおこなっていきたいと考えている。

●スタッフ4名が現地入り
 9月25日午前、ピースボート第一次派遣隊として、山本隆、櫛渕万里、与芝恵理、野沢義孝が台湾へ向かった。同派遣隊が活動の拠点とするのは、震源地に近く、もっとも被害の大きかった台湾中部、南投県の中心都市、埔里(プーリー)。食料品や水に関しては、ほぼ十分な配給がおこなわれているが、住居を失った人たちが暮らす仮設住宅の建設が今後の課題だという。
 山本隆は阪神大震災やトルコ地震のときに現場での救援、支援活動の経験があり、与芝恵理は台湾の大学に留学していた。また櫛渕万里は、妹の亜矢さんが台湾中部の台中市在住で被災したということもあり、今回の派遣隊に加わった。
 また、日本国内では、今回の震災救援のためにつくられた市民団体「在日華人台湾地震救援連絡会」(Tel. 03-5366-8810。代表・李松 Tel. 090-5377-1914)とも連携をとり、支援活動をすすめている。

●ブルーシート2トンを被災地へ
 神戸市の市民団体(さよなら原発神戸ネットワーク)から、台湾大地震被災者の仮設住宅用にブルーシート2トンを提供するとの申し出があった。ピースボートで輸送手段を検討していたところ、台湾のエバー航空が緊急輸送に協力してくれることに。台湾現地の受け入れは南投縣埔里鎮公所(市役所)。ブルーシートはテント村や避難所など以外で暮らす人たちのための仮設住宅の屋根に利用する。

トルコ大地震 緊急救援活動の経過
 ピースボートではトルコ大震災にさいし、現在トルコ現地に4名のスタッフを派遣し、被災者テント村を中心に支援を展開するいっぽう、今秋に「北回り地球一周クルーズ」の客船オリビア号に救援物資を積み込んでトルコまで届けるプロジェクトを立ち上げるなど、さまざまな活動を展開している。
 現地滞在スタッフ4名は、ギョルジュク村を拠点として、被災地の子どもたちをどのようにしてケアするかのプロジェクトを進めている。日本では引きつづき、まだまだ不足している毛布の提供を呼びかけていく。
 毛布の送り先は以下のとおり。セーターなど古着は現在、受け付けていない。
 佐川急便羽田支店止め ピースボート宛

●トルコ・台湾被災者支援募金の呼びかけ
 トルコ地震救援と合わせて、台湾大地震被災者支援募金の協力も呼びかけている。
 郵便振替口座 00180-6-705651  口座名 ピースボート援助プロジェクト
 ※通信欄にかならず「トルコ大地震支援」または「台湾大地震支援」と明記のこと。

伊藤千尋トークショー「奇聞総解」にスタッフ出演
 9月26日(日)、東京都狛江市のシアター「Beフリー」にて、伊藤千尋さん(朝日新聞記者)が定期的に開催している講演会「奇聞総解」に、さる8月に北朝鮮を訪れたピースボートスタッフ、磯野洋子がゲストスピーカーとして出演。現地で撮影したスライドを上映しながら、街の風景や人びととの交流の様子について報告した。


今後のピースボート
台湾大地震 「緊急現地報告会」開催 10月3日
 台湾中部の南投県を中心に現地調査をおこなっているスタッフ山本隆、櫛渕万里が30日に帰国し、以下のように東京で「緊急報告会」を開催する。今後の支援活動について意見交換し、具体的な行動予定について話し合う予定。
 日時: 10月3日(日) 18時より
 場所: シチズンプラザ セミナールームC (東京・高田馬場駅 徒歩10分)

アジア・太平洋旅行博にも出展 
 会場内の「海外おもしろ旅行博」にピースボートでブース展示する。
 10月8日(金)〜11日(休)
 マリンメッセ福岡(福岡市博多区。市営地下鉄呉服町)

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