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●NO.16 9月13日号 |
先週のピースボート |
トルコ西部地震 緊急救援活動の経過
ピースボートでは、トルコ大震災にさいして、今秋に「北回り地球一周クルーズ」の客船オリビア号に救援物資を積み込んでトルコまで届けるプロジェクトなど、さまざまな活動を展開している。
●被災者伝言板「ピースボード」設置はじまる
9月8日にイスタンブール入りした第三次派遣隊の馬野誠、菊田恵里、メフメット・エミン・ユルマズの3名は、すでに現地で活動しているスタッフ、近藤靖子と合流。さっそく被災者のテント村に「ピースボード」と名づけたコミュニケーションボードを設置。
今後の避難生活に必要となる正確な情報を紙に書いて貼るという、伝言板の使い方を被災者の人たちに説明してまわる活動を開始した。もともと伝言板を使うという習慣がないため、なかなか利用者が現れないというが、その便利さを被災者に広く知ってもらい、どんどん活用されるよう、広報活動を続ける。
●トルコの人たちに暖かい毛布を
現地を調査したスタッフ山本の報告により、ひきつづき毛布の募集を呼びかけている。現在のところ、ピースボート宛に、約200枚の毛布が集まっているが、まだまだ必要数に達していないので、さらに各方面に協力をお願いしている。
なお、毛布の送り先は以下のとおり。セーターなど古着は現在、受け付けていない。
佐川急便羽田支店止め ピースボート宛
●街頭募金活動
ピースボートでは救援活動の運営資金、援助物資の運搬、保管などにかかる経費を基金として集めるため、先週も東京、横浜、大阪、神戸、福岡で街頭募金活動をおこなった。大阪駅前、神戸三宮駅前はほぼ毎日、スタッフがでかけ、先週だけで20万円以上集まった。9月12日現在、全国では70万円を越えている。
今後も、継続して活動を続けていく。
●郵便振替による募金の呼びかけ
街頭募金以外にも、郵便振替による募金の協力も呼びかけている。振込口座は以下のとおり。
郵便振替口座 00180-6-705651 口座名 ピースボート援助プロジェクト
※通信欄にかならず「トルコ大地震被災者救援募金」と明記のこと。
「エリトリア・エチオピア和平のための東京会議」に都の助成金交付決定
30年間の内戦をへて、1993年にエチオピアから独立した、アフリカでもっとも若い国エリトリア。大国の軍事援助に頼ることなく、独力で独立を勝ち取ったこの国は、新しい国づくりも外国の援助に依存せずに進めていこうとしている。ところが、昨年から隣国エチオピアとのあいだに国境紛争が勃発し、多数の難民が発生している。とくに、エチオピアからはエリトリア系住民の強制追放もおこなわれ、約55万人の難民がエリトリア側に流入してきているという。コソボ難民にも匹敵する規模だが、世界の注目度は低く、十分な国際協力体制もできあがっていない。
このような情勢のなか、ピースボートでは本年5月にオランダのハーグで開かれた「ハーグ平和市民国際会議」のメインプログラムのひとつとして「エリトリアとエチオピアの和平のための対話」と題したシンポジウムを主催し、ハーグ会議の8大成果のひとつにノミネートされるなど、大きな反響を集めた。
この会議で、エリトリア、エチオピア両国から市民代表として参加していたメンバーから、さらに和平会議を東京で開催してほしいという提案があり、これを受けて、ピースボートのイニシアチブで準備を進めることになったのが、この「エリトリア・エチオピア和平のための東京会議」である。
実施時期は本年の10月5日〜12日。両国の法律専門家、NGOリーダー、政府担当者を招聘して、現状認識のあと、双方の主張をおこない、意見交換、国連やNGOが主導する停戦・復興に向けてのプロセスを議論する。東京での会場は未定である。
以上のような、事業計画にたいし、本年9月9日付けで、財団法人東京国際交流財団の「平成11年度東京都国際平和文化交流基金『民間国際事業助成』」から、約200万円の助成金が交付されることが決定した。
ピースボート奨学生 第一次選考終わる
今年の10月18日から実施されるピースボート「北回り地球一周クルーズ」の船上で開講される「ピースボート地球大学」奨学生の日本での第一次選考が終わり、日本に住む18名の外国人が選ばれた。
国籍は、トルコ、アメリカ、タイ、インド、中国、フランス、フィリピン、スペイン、南アフリカ、バングラデシュ、エリトリア、ブラジル、メキシコなど、14カ国にわたる。年齢は15才から29才までで、女性が10名、男性が8名である。
アジア平和会議(バングラデシュ)から帰国 「アジア人権法」を作ろうと提案
ハーグ国際市民平和会議の成果を、アジア地域の平和創造に活かそうと、9月1日から4日まで、バングラデシュのダッカ市内で開催されていた「アジア国会議員・NGO平和会議」に出席した、ピースボート共同代表の古山葉子がこのほど帰国。この会議には、バングラデシュ、インド、パキスタン、フィリピン、中国、韓国、ヨルダン、イラン、そして日本など、アジア各国から国会議員やNGOのリーダーが150名以上集まった。今回は準備会という位置づけで、会則が採択され、以後毎年、「軍縮」「人権」「平和文化の創造」などをテーマにして開くことを決定した。また「アジア人権法」を作ろうという提案がなされた。
アルゼンチン、チリ先遣隊出発
ピースボート共同代表の井上誠、門脇鉄太郎の2名が、来年1月からの第27回ピースボート「南回り地球一周クルーズ」で寄港するアルゼンチン、チリでの交流プログラム、オプショナルツアーの準備のため、9月12日、アルゼンチンに向けて出発した。9月24日帰国予定。
エリトリア・チャリティー・ビンゴ大会
9月11日(土)、ピースボート・エリトリア・チームが、東京の六本木にあるセンチュリーコート東京(ロアビル)において、チャリティー・ビンゴ大会を開いた。70名近くが参加し、約22万円の収益をあげた。全額をエリトリアチームの難民救援プロジェクトに充てる。
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今後のピースボート |
群馬県などで「地雷出前教室」を開催
ピースボートの有志で組織する地雷廃絶のために活動するグループ「ピーマック」(P-MAC)が以下の日程で、講演会を開催する。ピーマックはこれまでに「100円でカンボジアの大地1uから地雷が撤去されます」を合い言葉に募金活動をおこない、カンボジアの地雷撤去現場を訪れ、その経験を全国の同世代の若者たちに伝えていこうと、全国で「地雷出前教室」を開いている。
9月14日(火)13時 「ソロプチミスト定例会」にて
群馬県沼田市 東和銀行会議室 (JR沼田駅前)
9月18日(土)13時30分 東京都立北園高校 文化祭にて
ピースボートセミナー2000 「アフリカでいちばん新しい独立国エリトリア」
独立後6年目という、アフリカでいちばん新しい国エリトリアの魅力と、現在抱える問題などを、ピースボートでエリトリアにたいするさまざまな支援に関わってきた「エリトリアチーム」のメンバーが、ビデオやスライドを使って、わかりやすく解説する。
9月18日(土) 18時
シチズンプラザ2F セミナールームC (東京・高田馬場駅下車7分)
参加費 500円
JATA海外旅行博イン仙台 ピースボートもブース展示
ピースボートではこれまで、大阪、東京、名古屋などで、専門的で、個性的な旅をあつかう旅行社、企画団体が集まる「旅専」のイベントを開催してきたが、このたび、JATA(日本旅行業協会)主催の海外旅行博に、この「旅専」の所属団体としてブースを出店する。
9月24日(金)〜26日(日)。みやぎ産業交流センター(夢メッセみやぎ)展示ホールBにて開催。
99国際協力フェスティバルで ピースボート活動紹介を
国際協力への理解を深めてもらうために、毎年開催されているフェスティバル。海外からのミュージシャンを迎えて開かれるワールドエスニックコンサート、民族衣装ファッションショーなど、盛りだくさんの催しがおこなわれる。ピースボートでは今年もブースを出店して、活動紹介をおこなう。
10月2日(土)、3日(日)。10:00〜17:00。日比谷公園にて開催。
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