PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.15  9月6日号
先週のピースボート
トルコ大地震 緊急支援活動の経過
 ピースボートでは、トルコ大震災にさいして、今秋に「北回り地球一周クルーズ」の客船オリビア号に救援物資を積み込んで、トルコまで届けるプロジェクトを開始するなど、さまざまな活動を展開している。

●緊急現地報告会開催
 8月25日にイスタンブール入りし、現地を調査していたピースボートスタッフ山本隆が31日に帰国。9月4日(土)、18:30より、東京・高田馬場の新宿リサイクルセンターにて報告会を開いた。イズミット、ヤロワなど、被災地で撮影したスライドを上映し、どのような支援活動が可能か議論された。50名以上が集まり、会場には席に座れない人が出るほどだった。

●トルコの人たちに暖かい毛布を
 第1次現地調査を終えて、トルコから帰国したスタッフ山本の報告によると、この冬に被災地でテント生活を余儀なくされる人びとにとっては、寒さをしのぐ毛布がかならず必要となるとのこと。毛布の募集を引き続き呼びかけていく。
 なお、毛布の送り先は以下のように変更となった。宅配業者はできるかぎり佐川急便を利用してもらうようにしているが、近くに佐川急便がない場合はピースボート事務局まで問い合わせてもらう。
  佐川急便羽田支店止め ピースボート宛

 当初、必要と見られていたセーターなどの古着については、すでに現地に十分な量の援助物資が届きはじめているので、募集を中止することに決定した。

●街頭募金活動
 ピースボートでは救援活動の運営資金、援助物資の運搬、保管などにかかる経費を基金として集めるため、8月26日から、東京ほか、大阪、福岡などで街頭募金活動をおこなっている。これまで、東京では30万円以上、大阪で20万円以上、福岡で10万円以上が集まった。
 次回は、9月7日(火)の16:00〜18:00に、横浜駅西口でおこなう。

●郵便振替による募金の呼びかけ
 街頭募金以外にも、郵便振替による募金の協力も呼びかけている。振込口座は以下のとおり。

 郵便振替口座 00180-6-705051  口座名 ピースボート援助プロジェクト
 ※通信欄にかならず「トルコ大地震被災者救援募金」と明記のこと。

ブラジルの子どもたちにパソコンを 神戸の薬品会社が寄贈の申し出

 リオデジャネイロのストリートチルドレンの職業訓練のためにパソコンを送りたいという、ピースボートのプロジェクトPASSO(パッソ)の呼びかけにこたえて、日本イーライリリ一株式会社(本社・兵庫県神戸市)から、パソコン40台の寄贈の申し出があった。

北朝鮮最新報告会開催 〜南北サッカー大会から原爆展まで〜 9月5日

 8月10日から1週間にわたって朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪問していた「ピースボート東北アジア非核化のための訪朝団」16名が18日帰国。現地受け入れ団体「朝鮮反核平和委員会」と東北アジアの非核地帯化について協議した。この訪朝団の帰国報告会が9月5日14時より、東京・高田馬場のシチズンプラザでおこなわれた。在日の韓国朝鮮人も含む50名以上の参加者が集まり、活発な議論がおこなわれた。

スタッフ吉岡達也 コソボへ出発 難民キャンプなどを調査
 今年の5月にマケドニアで大量に流入するコソボ難民を取材したピースボートスタッフ吉岡達也が、最新情報の入手と、ピースボートの地球一周クルーズの途上で実施を検討している「コソボ自治州スタディツアー」の準備をすすめるため、9月6日出発した。帰国後、報告会などを予定している。


今後のピースボート
トルコ地震緊急救援 ピースボート第3次派遣隊出発
 トルコ北西部地震現地調査および救援活動のため、ピースボートからはこれまで8月25日に第一次派遣隊1名、28日に第二次派遣隊2名がイスタンブール入りしている(うち2名はすでに帰国)。引き続き、9月7日に第三次派遣隊3名が東京から出発する。メンバーはピースボートスタッフの馬野誠、菊田恵里、それに今回のピースボート奨学生に選ばれたメフメット・エミン・ユルマズさん。エミンさんはトルコ出身で現在、東京大学教養学部の留学生。
 現地では被災者のテント村に「ピースボード」と名づけたコミュニケーションボードを設置し、救援物資の配給日時、罹災証明の申請方法など、今後の避難生活に必要となる正確な情報を人びとに伝える活動をおこなう予定。
 これは阪神淡路大震災のときに、ピースボートが被災者に生活に必要な情報を提供するためにミニコミ誌『デイリーニーズ』を発行したことが、ひじょうに有効な救援活動となった経験からアイデアを得た活動である。

JATA海外旅行博イン仙台 ピースボートもブース展示
 ピースボートではこれまで、大阪、東京、名古屋などで、専門的で、個性的な旅をあつかう旅行社、企画団体が集まる「旅専」のイベントを開催してきたが、このたび、JATA(日本旅行業協会)主催の海外旅行博に、この「旅専」の所属団体としてブースを出店する。
 9月24日(金)〜26日(日)。みやぎ産業交流センター(夢メッセみやぎ)展示ホールBにて開催。

99国際協力フェスティバルで ピースボート活動紹介を
 国際協力への理解を深めてもらうために、毎年開催されているフェスティバル。海外からのミュージシャンを迎えて開かれるワールドエスニックコンサート、民族衣装ファッションショーなど、盛りだくさんの催しがおこなわれる。ピースボートでは今年もブースを出店して、活動紹介をおこなう。
 10月2日(土)、3日(日)。10:00〜17:00。日比谷公園にて開催。

シンポジウム「抑止と対話」を越えて 9月11日に開催
 東北アジアの今後の情勢のカギを握るのは、日本と北朝鮮の関係といえる。日本政府は「抑止と対話」が外交政策の基本であるとしているが、現実には、ガイドラインによる「抑止」は強調されているが、「対話」による国交正常化への道筋は見えてこない。このような状況のなかで、日本の市民の果たす役割は何か、さまざまな立場の方々からの発言を受け、議論を進めるシンポジウムを、ピースボートとピースチェーン・リアクションとの共催で開催する。パネリストは、浅井基文(明治学院大学教授)、山中あき子(衆議院議員)のほか、ピースボートから櫛渕万里が「日朝市民のつながりを求めて」というテーマで発言する。外務省北東アジア課の担当者にもパネリストとして参加してもらうよう交渉中。コーディネイターはピース・デポの川崎哲がつとめる。

 日 時  9月11日(土)14時。
 場 所  東京大学農学部1号館 8番教室
  (地下鉄南北線「東大前駅」・千代田線「根津」下車)
 資料代  800円

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