PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.13  8月23日号
先週のピースボート
ピースボート北朝鮮訪問団15名が帰国 東北アジアの非核化について協議
  ピースボート北朝鮮訪問団15名が帰国 東北アジアの非核化について協議
 8月10日から1週間にわたって北朝鮮を訪問していた「ピースボート東北アジア非核化のための訪朝団」が18日帰国した。参加メンバーは、前田哲男(東京国際大学教授)、石川文洋(報道写真家)、天野文子(ヒロシマ被爆者)ほか、ピースボートスタッフ、大学生など15名。朝鮮人被爆者と日本人被爆者のはじめての交流、板門店での汎民族大会、南北朝鮮サッカー大会など、盛りだくさんのイベントに参加した。
 核疑惑や「テポドン」ミサイル問題などで、政府間の日朝関係が悪化しているなか、市民レベルで日本と北朝鮮の理解を深めようという趣旨。今回、北朝鮮側の受け入れを担当した市民団体「朝鮮反核平和委員会」のメンバーと朝鮮半島を含む東北アジアの非核地帯化について協議した。
 また、北朝鮮で今月はじめ起こった水害にたいし、今回の訪朝参加費の一部を水害対策委に寄付することにした。
 なお、この訪朝団の帰国報告会を以下の日程でおこなう。

  北朝鮮最新情報報告会 〜南北サッカー大会から原爆展まで〜
  日 時  9月5日(日)14時
  場 所  シチズンプラザ セミナールームA (東京・高田馬場駅7分)

ベトナムからの「ピースボート奨学生」決まる
   ピースボートがアジア各地で公募している「ピースボート奨学生」の第一弾として、ベトナムからの奨学生4名が決定した。7月21日に現地紙にて公募の告知が出されていたもので、総数で300名にもおよぶ応募があり、書類選考の結果、22名が最終面接に臨んだ。今月14日に中部のダナン市で、翌15日に南部のホーチミン市で面接が行われ、チュン・デュイ・ホアさん(男性、24歳)、グエン・チ・フオン・タオさん(女性、18歳)、レ・トゥエンさん(男性、21歳)、グエン・トゥアン・クインさん(男性、27歳)の乗船が決定した。今年10月18日から実施されるピースボートが企画する「北回り地球一周クルーズ」の船上で開校される「ピースボート地球大学」の奨学生として、活躍が期待されている。


今後のピースボート
緊急アピール トルコ大地震被災者に救援物資
  さる17日に発生したトルコ大地震で、8月23日現在、死者が1万2000人以上、負傷者3万3000人以上、約20万人が家を失ったを伝えられている。1995年の阪神淡路大震災にさいし、千数百人のボランティアを現地に送り出し、多くの救援物資を届け、力を合わせることの大切さを身をもって体験したピースボートでは、今回のトルコ大地震にたいしても、何かできることはないだろうかと検討をはじめた。
 そして、今年の10月18日に東京を出航するピースボート2000年クルーズ「北回り地球一周クルーズ」の使用客船オリビア号に救援物資を積み込んでトルコまで届けるように手配をすすめることになった。直接船で送り届けることができるのがピースボート強みである。
 オリビア号がトルコに到着するのは11月中旬。被災地は緯度でいえば日本の青森県にあたるところで、冬は厳しい寒さに見舞われる。その時期にいちばん役立つものをと、毛布とセーターを届けることに決定。
 なお、現地の状況を調査し、何が必要なのかを見極めるため、今週なかば、ピースボートスタッフの山本隆がイスタンブールを訪れる。詳細情報は帰国後、報告する予定。

トルコ大地震 緊急支援呼びかけ 街頭募金をおこないます
  上記のとおり、ピースボートではトルコ大地震の緊急支援活動を開始いたしましたが、その一環として、被災者救援のための活動資金を集めるために以下のとおり、街頭募金をおこないます。

日 時:8月26日(木)16時〜18時/8月28日(土)13時〜15時
     8月29日(日)13時〜15時/9月1日(水)12時〜14時
場 所:東京・JR新宿駅東口 アルタ前

 また、ピースボートスタッフ・山本隆がイスタンブールから帰国したのち、緊急報告会を予定しています。現地報告のあと、私たちに何ができるのか議論してさぐります。

  トルコ大地震 緊急報告会
  日 時  9月4日(土)18時30分
  場 所  新宿リサイクルセンター (JR・地下鉄高田馬場3分)

シンポジウム「抑止と対話」を越えて 9月11日に開催
 東北アジアの今後の情勢のカギを握るのは、日本と北朝鮮の関係といえる。日本政府は「抑止と対話」が外交政策の基本であるとしているが、現実には、ガイドラインによる「抑止」は強調されているが、「対話」による国交正常化への道筋は見えてこない。このような状況のなかで、日本の市民の果たす役割は何か、さまざまな立場の方々からの発言を受け、議論を進めるシンポジウムを、ピースボートとピースチェーン・リアクションとの共催で開催する。パネリストは、浅井基文(明治学院大学教授)、山中あき子(衆議院議員)のほか、ピースボートから櫛渕万里が「日朝市民のつながりを求めて」というテーマで発言する。外務省北東アジア課の担当者にもパネリストとして参加してもらうよう交渉中。コーディネイターはピース・デポの川崎哲がつとめる。

日 時:9月11日(土)14時。
場 所:東京大学農学部1号館 8番教室
  (地下鉄南北線「東大前駅」・千代田線「根津」下車)
資料代:800円

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