PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.12  8月9日号
先週のピースボート
クルーズでガラパゴスへの訪問が決定
 ピースボートが10月18日から企画している「北回り地球一周の船旅」において、ガラパゴス諸島を訪れることが決定した。これは、クルーズ途上のパナマでいったん下船し、空路でガラパゴス諸島へ入り、現地のクルーズ客船「アンバサダー号」にて同諸島の三つの島々を巡る予定。
 ツアーには同島のダーウィン研究所の所員も同行し、環境を考えるものになる。同諸島を事前調査に訪れたピースボートスタッフによると、家畜の増加や、漁業域の拡大、また同諸島への人口流入などによって、環境は徐々に破壊されつつあるとのこと。が、環境保全をすべきエクアドル政府はすでに財政破綻に陥っており、環境と両立する形での観光収入は、ひじょうに重要な位置を占めているともいう。
 このツアーでは、サンタクルズ島での民泊も用意されており、現地に暮らす人の声を直接聞こうというピースボート本来の主旨からも、意義あるものになることが期待されている。

マダガスカル先遣隊帰国
 来年の2月にピースボートではじめて寄港する予定のマダガスカルへ調査に出かけていた第一次先遣隊4名が8月3日(火)帰国した。観光ツアーとしては、横っ飛びをするサル(シファカ)で有名なベレンティ保護区と、夕陽に幻想的に映えるバオバブの大木が並ぶムルンダバという人気コースの下見をおこなった。また国際交流をめざすピースボートならではの交流ツアーでは、マダガスカル南部のフォールドーファン近郊の村で自然林の保全を進めている日本のNGO「サザンクロス・ジャパン」(本部・東京都)の協力をえて、現地の村でプロジェクトを見学したり、村人と交流するツアーを企画中。この村では、固有種の木の苗またはバオバブの植林をおこなうほか、村人たちが自立するために自分たちの手で作って観光客に販売しているハンディクラフトでフェアトレードをおこなうプロジェクトも検討している。

ピースボートセミナー 「メキシコシティーの貧しき仲間たち」 (工藤律子) 開催
 8月7日(土)、18時から、ジャーナリストの工藤律子を招いてピースボートセミナーをおこなった。会場の新宿リサイクルセンター(東京・高田馬場駅徒歩1分)には約20名が集まった。メキシコでのストリートチルドレンの支援活動の経験から、先住民族の人権の問題まで、幅広いテーマをわかりやすく語った。

大分県内で「地雷出前教室」を開催
  ピースボートの有志で組織する「P-MAC(ピーマック)」(地雷廃絶のために活動するグループ)が大分県内の3つの高校で連続講演会を開催した。P-MACは、これまでに「100円でカンボジアの大地1uから地雷が撤去されます」を合い言葉に募金活動をおこない、カンボジアの地雷撤去現場を訪れ、その経験を全国の同世代の若者たちに伝えていこうと、これまでに全国の中・高校を中心に40カ所で「地雷出前教室」を開いてきた。先週は、大分県内の高校から招待を受け、以下の日程で連続教室をおこなった。「出前教室」を希望する場合は、ピースボート東京事務局までお問い合わせを。

 8月5日(木)8:30 大分県立佐伯鶴城高校宇目分校 参加者約50名
 8月6日(金)10:20 大分県立海洋科学高校 参加者約270名
 8月9日(月)10:00 大分県立森高校

 なお、今週は以下の教室を開催する予定。
 8月10日(火) 山梨県高根町立高根中学校 生徒約300名、教師約20名


今後のピースボート
1999ソウル世界NGO大会に参加決定
 今年の10月に、国連経済社会理事会NGO協議会(CONGO)、国連広報センターNGO執行委員会(NGO/DPI)と韓国の慶煕大学が共同で主催する「1999ソウル世界NGO大会」に、ピースボートが正式に参加を決定、さらに、今秋から開始する「ピースボート地球一周の船旅」に参加したNGOの代表メンバー約10名を船上に招待し、世界各地で今大会の決定事項や成果を報告することになった。
 このNGOの世界大会は、1992年のブラジル地球サミット以来、94年のカイロ世界人口会議、95年の北京女性会議、そして今年のハーグ平和アピールなど、これまで7回開催されている。
 約2200の国連NGOのほか、世界で6000以上のNGOに呼びかけており、これまでで最大のNGO世界大会となるもよう。ピースボートは今年のハーグ平和アピール国際会議での活動が認められて、参加の要請を受けた。

カンボジア・スタディーツアー 8月16日に出発
 ピースボート有志で結成する「カンボジアチーム」の現地スタディツアーが8月16日(月)〜31日(火)に実施される。メンバーは大学生を中心とした10名で、首都のプノンペンとアンコールワットに近いシエムリアップなどを訪れる予定。前回訪れた1年前からの現地状況の変化、新たな問題点などを調査し、今後の援助のあり方を考えることと、「地雷教室」のためのスタッフ養成、ビデオ、写真などの資料集めと取材が今回のツアーの主な目的である。
 CMAC(カンボジア地雷撤去活動センター)とJVC(日本国際ボランティアセンター)の受け入れで、地雷原での撤去活動現場視察、CMAC本部、訓練センター訪問、義足作りと病院でのリハビリテーションの見学などのほか、プノンペン観光、村の家庭訪問など、多彩なプログラムを予定している。

灰谷健次郎講演会 「ピースボートで地球をまわる楽しみ」 東京で開催
 8月14日(土)13時30分より、シニアワーク東京(JRまたは地下鉄東西線飯田橋駅から徒歩5分)の地下講堂でピースボートの「地球一周の船旅」申込者を対象に作家の灰谷健次郎の講演会を開く。灰谷氏はここ数年ピースボートには毎回乗船していただいている水先案内人のひとり。ピースボートの参加者でなくても参加可能。参加費は無料。

ピースボート奨学生の面接はじまる
 ピースボートがアジアで募集する「奨学生」の最終面接の第一弾が、ベトナムのダナン市で14日に行われる。これは、アジア各国の新聞などに「ピースボート奨学生募集」の記事を掲載してもらい、来るピースボートの地球一周クルーズに参加する奨学生を募るというもの。ベトナムでは、「タン・ニエン新聞」との共催として奨学生を募集し、8月8日現在で、500通を越える小論文での応募がある。その中から20名の候補が選ばれ、ピースボートスタッフが同席しての面接で4名が最終決定される予定だ。会場は、ダナン市内のノン・ヌック・ホテルで、14日10時より開始。

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