PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.8  7月12日号
先週のピースボート
カナリア諸島(スペイン)に先遣隊出発 (7月10日)
 ピースボートでは今年の11月26日に「北回り地球一周クルーズ」でカナリア諸島のラスパルマスに寄港するが、その滞在中に実施するさまざまなプログラムの準備をするため、ピースボートスタッフの山本隆と新妻恵が7月10日(土)に出発、ロンドン経由でラスパルマス入りした。現地でスペイン在住のピースボートスタッフ、マリア・デラフエンテと合流する。グランカナリア島のテルデ市は、街の中心に「日本国憲法9条」の条文が刻まれた碑があり、その場所が「ヒロシマ・ナガサキ広場」と命名されているというユニークな都市。市長の平和運動に対する関心が高く、ピースボートが訪問する日を「平和の日」としてお祭りを計画中。先遣隊の帰国は7月17日の予定。

ピースボートセミナー 「スリランカの大衆音楽と民族問題」 開催(7月10日)
 7月10日(土)18時から、シチズンプラザ(東京都新宿区)にて、和光大学教授の澁谷利雄さんを講師として、スリランカについてのピースボートセミナーが開かれた。大衆音楽を糸口にして、街の風景から、スリランカが抱える種々の政治・社会問題までを、わかりやすくひもといた。約15名が来場。

エリトリア難民支援キャンペーンにご協力を

 エリトリアでは、昨年6月から続くエチオピアとの国境線をめぐる軍事衝突の影響で、エチオピアから大量のエリトリア系難民が流入しており、その数は約55万人。多くの人たちが食料や医薬品、住居、毛布や衣類の不足に苦しんでいる。なかでも10万人におよぶ人たちは生命の危機に瀕している。NATOの空爆以来、コソボのアルバニア系難民は脚光を浴びているが、エリトリア難民は世界的にほとんど認知されておらず、ほとんど支援の手も届いていない。
 ピースボートでは、在北京のエリトリア大使から支援の要請を受け、「エリトリア難民緊急救援基金」を設置し、支援金と援助物資を集めるキャンペーンを実施している。
 1. 募集している援助物資
  乾パンなど保存のできる食料、毛布(洗濯したもの)、新品の衣類、テント、携帯用食器
 2. 支援金
郵便振替口座 00120-3-127200 エリトリア難民緊急救援基金

コソボ難民の歌手アデリナ・イスマイリの来日中止
 ピースボートでは、コソボの国民的歌手アデリナ・イスマイリを日本に招いて、コソボ難民を支援するためのチャリティーコンサート開催を企画していたが、アデリナの来日が困難となり、計画を中止することとなった。NATO軍による空爆中止のあと、コソボ難民の帰還がはじまり、アデリナ自身もマケドニアからコソボへを里帰りした。ところが、アルバニア系難民の境遇を象徴する存在として、コソボ国内ではアデリナがにわかに脚光を浴び、さまざまな活動で多忙となり、8月中旬の来日の日程を確保できなくなった。

ピースボート横浜ボランティアセンター 活動開始
先週はじめ活動を開始した、ピースボートのボランティアセンター横浜のオープン時間が、以下のとおり、正式に決まった。

ピースボート・ボランティアスタッフセンター横浜
※ 神奈川県横浜市西区北幸2-11-2 横浜ミツウロコビル506
  (横浜駅西口徒歩3分、横浜ボウルの横)
  Tel. 045-317-7990
  12:00〜21:00 (日曜祝日もオープン。木曜日定休)


今後のピースボート
毎週土曜日はピースボートセミナー
●「コソボ難民のキャンプの現場から」吉岡達也(ピースボート共同代表)
  7月17日(土)18:00 シチズンプラザ2F C室
●「エルサルバドル――救世主の国での出会い」長倉洋海(フォトジャーナリスト)
  7月31日(土)18:00 シチズンプラザ2F A室
●「メキシコシティーの貧しき仲間たち」工藤律子(ジャーナリスト)
  8月7日(土)18:00 シチズンプラザ2F C室

「NGOによる北朝鮮への人道支援」 熊岡路矢 (日本国際ボランティアセンター代表)
 7月17日(土)14:00 シチズンプラザAホール(東京・高田馬場駅、早稲田口徒歩6分) 500円
  職業訓練指導員などを経て、82年から日本国際ボランティアセンター(JVC)で活動を開始された熊岡路矢(くまおか・みちや)さん。カンボジア、ベトナムなどの現地で活躍されて、95年からはJVCの代表に。大水害以来、米を送る活動など北朝鮮の人道支援にも携わる。欧米のNGOともネットワークをもつ、日本NGO界の第一人者の声を直接聞くチャンス。

「マパニケ調査団」派遣決定 内海愛子、石田甚太郎さんらとともに
ピースボートで1997年夏にフィリピンのルソン島・マパニケ村を訪問したさい、村のロラ(おばあさん)たちから、第2次大戦中、旧日本軍が村の住民を大量虐殺、強姦したという証言を聞いた。帰国後、2度にわたっておこなわれた報告会を受けて、7月24日〜28日に内海愛子、石田甚太郎を中心に「マパニケ調査団」を現地に派遣。より詳細な被害者からの聞き取りと公文書の発掘をおこなう予定。現在、調査団員のボランティアを募集中。なお、調査結果はブックレットとして出版する計画もある。

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